2016-02-13

スリランカの聖なる山・スリーパーダ

宗教の枠を超えた聖地・スリーパーダ

スリランカの聖なる山「スリーパーダ」(別名 アダムスピーク)についてご紹介します。
この山の頂には「聖なる足跡」と称するものがあります。

仏教徒はこれを仏陀がスリランカに訪れた時のもの、
ヒンドゥー教徒はこれをシヴァ神のもの、
イスラム教徒はこれをアダムが地上に降りた時のもの、
キリスト教徒はこれをアダムのものか、
南インドに来た使徒セント・トーマスのものだと信じています。
そして皆、足跡の前で祈るために、頂まで登るのです。
標高は2238メートルです。ちなみに富士山は3776メートルです。


スリーパーダへのアクセス

頂上へのルートは2通りあります。山の北側の町・ナラタニヤから登るルートと、南側の町・ラトゥナプラから登るルートです。
ナラタニヤからのルートの方が傾斜はややきつめですが、短時間で登ることができます。ラトゥナプラからのルートは距離が長く、険しい箇所もありますので、ナラタニヤから行くことをおすすめします。

ナラタニヤまでのアクセスは、ハットンという町までバスあるいは鉄道で行きます。
ハットンからナラタニヤまでは、1時間ほどバスに乗ります。



スリーパーダへの入り口の門
スリーパーダを登る

日の出の時間に合わせて登頂するのがおすすめです。
だいたい大人の足で3〜4時間程度で登れますので、麓の宿屋で仮眠をとり、夜中に出発するといいでしょう。
その場合、満月の日や土日はすぐに予約で埋まってしまうので、お早めに部屋をおさえておく事をおすすめします。

背後から日の出の気配を感じます。



登るにつれて気温が下がってくるので、
パーカーやフリースなどを1枚羽織るなどの防寒対策をしましょう。
突然の雨や霧で濡れることもあるので、帽子や雨合羽もご準備ください。

山頂から望むご来光にも人々は祈りを捧げます。
頂上には皆の目的地である「聖なる足跡」が祀られた寺院があります。
ここで祈れば清々しい気持ちになること間違いなしです。
参拝後は登頂した回数だけ鳴らす鐘があります。是非、鳴らしてみてください!
下山
下山の際も距離の短いナラタニヤへの道を選ぶ方が無難です。


スリーパーダの巡礼の時期は、11月の満月から5月の満月までだとされています。

多くのお年寄りから子供まで、老若男女が登るためでしょうか。
頂上までは階段になっていて、比較的登りやすい山です。
私もいつか2人の息子と一緒に登りたいなぁと思っています。



Text by Ayana Alles