2018-09-25

スリランカの仮面について

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。
先日、問い合わせいただきましたお客様から、
ブログ読んでいます!
と嬉しいお言葉をいただきました。

これからも一生懸命、書きます!
本当に嬉しいです、ありがとうございます。

さて、今回ご紹介させていただくのは、
「スリランカの仮面」
についてです。

仮面といえば、皆様何をイメージされますか。。?
たくさんの仮面が並びます
私はなぜか、仮面ライダーが頭から離れません・・・
仮面ライダーって、虫がモデルなんですよね、、バッタ?
虫があんなパワーを持っちゃうなんて。

話がそれました・・・すみません。
スリランカでは仮面は仮面劇に利用され、
大きく2つの種類の仮面があります。
本日はその2つの仮面についてご案内いたします。

スリランカレストラン「カラピンチャ」の店先に飾られている仮面

民衆劇:【コーラム】
伝説の王、サムマタが王妃デヴィを喜ばせるために作られたと言われる
娯楽性の高い劇で、新年や祝い事の席、ショー等で見ることができます。

・・・コーラムが始まったとされる伝承・・・・
王妃デヴィは懐妊した時に、未だかつて見たことのない舞踊を見たいと言い出しました。
当時、女性の妊娠中に生じた欲望は悪霊の仕業と考えられていました。
これを叶えないと災いが振りかかるので、王は全国にふれを出して芸人を集めました。
しかし王妃の目に叶うものはいませんでした。
王が苦悩して病に倒れているところ、工芸の神であるヴィシュバカルマンが
宮殿の庭に仮面一式をもたらしました。
その仮面を用いて踊られた舞踊が王妃の心を満たしました。
以後、見世物としてコーラムが執り行われるようになったそうです。

今でもコーラムが演じられる際には必ずサムマタ王と
デヴィ王妃は重要人物として登場します。

使用されている仮面はもちろん、お土産屋で購入することもできます。
インテリアとして室内に飾るのも良いですね!


もう一方の仮面劇・・・・
悪魔祓いの儀式:【トゥイル】
病気を治すために行なわれる劇で利用されます。
仮面博物館に展示されている仮面たち・・・

スリランカでは人が病気になる原因を「ヤカー」と呼ばれる
悪霊や死霊の祟りのせいだとし、それを取り除くために霊能者による
仮面劇が行なわれるのです。
特に南部のほうでは今もこの信仰が強いですね。

患者の前に病気を現すさまざまな仮面をかぶった霊能者が登場し、
患者から食べ物をもらったり、患者の体を離れていく演技をすることで
患者が病から解放されるといわれています。

トゥイルで利用される仮面は、コーラムのものとは違って人に見せないようにします。
部屋の中に置いていたら悪魔が呼び込まれてしまい、
家族が病気になると信じられているからです。
お土産屋でも並ぶことは、ほとんどありません。

普段は見ることができないトゥイルで利用される仮面。
悪魔を表すのでちょっと怖く不気味ですが、これらは仮面博物館で
みることができちゃうんです!!
お店の様子をちらり

長くなってしまいましたので、仮面博物館に関しての紹介はまた次回、
ご紹介させていただきますね!

9月ももうまもなく終わります。
10月以降、年末年始のお問い合わせもどしどしお待ちしております!

■お問い合わせはこちらから■

Text by Reina Sakamoto

2018-09-20

ポロンナルワの見どころ ベスト5!

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカのカナルです。

少し前まではシギリヤヘ行かれる方の中、ミンネリヤ国立公園でサファリする方は多かったです。9月現在の時期はまだまだエレファントギャザリングが見えますが、シギリヤ訪問後、ポロンナルワヘ移動したいと多くの方からお問合せいただいております。

また、ミンネリヤ国立公園でサファリはしたいですが、1日サファリに過ごすのは時間がもったいないとのご意見もいただいております。
そのような方へは朝ポロンナルワを訪問され、その後ミンネリヤ国立公園にてサファリされるように、ご案内しております。

ポロンナルワでどれぐらいの時間が必要ですか。。
中には何が見えますか。。
効率よく回りたいので、ベスト見所を教えてください。。
短時間での観光は可能ですか。。などなど様々なお問合せされる方がいらっしゃいますので、本日はそのポロンナルワのベスト(私からのお勧め)を紹介させていただきます。

ポロンナルワはシギリヤから約60キロ(専用車にて約1時間)、コロンボから北東約220キロ(専用車にて約5時間)の距離に位置します。
今より800年頃前までには経済的にスリランカの中心の街でした。
また、チョーラ王朝時代・シンハラ王朝時代の約3世紀はスリランカの首都の街でもありました。
現在でもその時代の城跡、たくさんのお寺や伝統的な建物がたくさん見えます。
その中で、本日は私からおすすめの5ヶ所を紹介いたします。
拡大なランカティラカ(この中には頭の取れた仏像が見られます)。
1.宮殿跡(The Royal Palace)
こちらはポロンナルワの中でも一番人気なアトラクションかもしれません。ポロンナルワの入り口から入ったら一番近い場所にもありますし、現在の建物がお城だった当時には7階建てであったと言われています。現在は3階建ての壁のみが残っています。当時は50部屋もある建物だった遺跡は現在も3mの厚い壁があり、その高さ(31mと言われます)も現代のように機械などがない時代に造られたものであり魅力的です。
その隣に閣議場があります。閣議場の壁はたくさんの象の彫刻があり、現在まで守られています。閣議場に上がる前に横から見ることができます。また、ここの階段も大きな2つのライオンに守られている門です。閣議場に上がったら王が座るライオンが彫かれている席を始め、当時の首相、大臣、将軍などが座る席があったと言われています。
当時は巨大なお城のイメージができる宮殿跡
2.クワドングル(The Sacred Quadrangle)
宮殿跡の集まりがある場所から北側にポロンナルワの遺跡群が集まっている場所ります。
これは、クワドングルと言われ、ポロンナルワ内でも美しい、魅力的な遺跡が残っています。その中にあるVatadageは大きい円形で、一番目立ちます。4つの入り口があり、中にも東西南北それぞれに向けている仏像が見えます。外側にガードストーン(このダーガバに悪魔が入らないように守るストーンと信じられている)とムーンストーン(人の誕生、高齢、病気、死のサイクルを表すもの:諸説あり)が注目的です。
その他もハタダーゲ(60時間で作られたと言われる当時2階の建物、一時ここに仏歯が置いてあったという人もいます。)、石の本のように見えるガルポタ、7階建てのサトゥマル・プラサーダ、小仏像なども魅力的です。

北口からと取られたワタダーゲ
3.ランコトゥ・ヴィハーラ(Rankot Vihara)
12世紀に造られたと言われているこのダーガバはポロンナルワの中では一番、スリランカの中でも4番目に大きい、55メートルの高さで迫力のあるダーバガです。12世紀に当時のニッサンカ・マーラ王(1187から1196までの王)により作られていると言われています。横にある登録にはこのダバーガを作られた際にニッサンカ・マーラ王が建築時に神様ヘの思いを込めてきちんと作られているかを定期的にチェックしていたと書かれています。スリランカの中にある、ランコトゥ・ヴィハーラより大きい3つ(すべてアヌラダプーラにある)と似ているともいわれていますが、すべてレンガで作られており、魅力的です。

ランコトゥ・ヴィハーラ
4.キリ・ヴィハーラ(Kiri Vihara)
ランコトゥ・ヴィハーラから北側に進みますと、ゴーパラ・パッバタやランカティラカがあり、その北側に真っ白なキリ・ヴィハーラダバーガがみることができます。シンハラ語で、「キリ」とはミルクという意味があります。一時期森の中になくなったと言われているポロンナルワを見つかった時に、キリ・ヴィハーラを確認すると、約700年前に塗られた白色(石灰から作られた色)がそのまま残っているのがわかりました。
こちらはパラークラマ・バーフ(Parakrama Bahu)の女王であったスバドラ(Subadhra)が建てた言われているこのダバーガはポロンナルワの中でも美しく守られたダバーガであります。
白色に塗られたキリ・ヴィハーラ
5ガル・ヴィハーラ
ガル・ヴィハーラはポロンナルワで一番多くの人に訪問される遺跡であり、一枚の石(岩)に彫られた4つの仏像が見ることができ、人気なアトラクションです。
立象はブッダ―の一番人気な学生でもあったアナンダの仏象だと言われることもありますが、すべてが仏像であることが確認されています。ただし、7メートルでもある立象はこの中でも、一番きれいに造られているという人が多いです。ハスの台座にある立象の顔が悲しそうに見えます。目が半分閉じているように見えるこの姿はとても珍しいです。
寝姿に見える14メートルの仏像はブッダ―がニルヴァーナに入る際の仏像であり、スリランカの中でも多くの場所に見られる姿です。
また、人工的に造られた洞窟のような場所の中にインドやスリランカでもたくさん見える仏陀―の姿が見えています。

仏像が並ぶガル・ヴィハーラ
以上、ポロンナルワヘ行かれる方ヘ私からのお勧めの5ヶ所をご案内させていただきました。
ポロンナルワは広い観光地ですので、こちらに紹介していない場所もたくさんございますので、ご興味のある方は1日でも過ごせる見所があります。

弊社でもポロンナルワを含めたツアーを案内させていただいておりますので、是非ご確認ください。

スリランカの文化遺産全6ヶ所を巡る!モデルプラン スリランカ周遊 7泊8日

どうぞ、よろしくお願いいたします。

Text by Sanjib  Raj Khanal
Photo by Saiyu Travel

2018-09-10

スリランカの偉人、JR・ジャヤワルダナさんのご紹介

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。

9月はシルバーウィークの日取りもよく、大変多くのお問い合わせを
いただいております。ありがとうございます。

さて、本日はそんなシルバーウィークにスリランカにいらっしゃる方へ
ぜひ、訪れていただきたい場所をご紹介させていただきます。

記念館の入り口にあるスリランカの国旗

コロンボにある、J.R.ジャヤワルダナ文化センターです。
※土曜・日曜・スリランカの祝日はお休みです!ご注意ください!

そもそも、どなた?という方も多いと思います。

彼が注目を浴びることとなったのは、第二次世界大戦後の
サンフランシスコ講和会議でです。
この会議ではソ連を中心とした参加国の多くが、戦争に敗北した日本への
莫大な賠償を求めていました。

一説には日本は6分裂にされていたかもしれなかったこの会議。
そんな中、当時セイロン自治領の大蔵大臣だったジャヤワルダナ氏の
演説が始まったのです。

演説の様子を記録した1枚

実はスリランカも日本軍による損害を受けていましたが、
ジャヤワルダナ氏はスリランカは全ての対日賠償請求権を放棄し、
日本の独立を各国に訴えたのです。

スリランカは日本と同じ仏教国である事を述べた上で、
「憎しみは憎しみによって止むことはなく、愛によって止む」
と発言し、この言葉は後世にも引き継がれるものとなっています。

ジャヤワルダナ氏の石像
この演説もあって、日本は分裂されることなく、
今の姿のまま、世界大戦後もどの国にも支配されずにすみました。
彼は戦後の日本復興の道筋を作ってくれた、
と言っても過言ではないでしょう。

当時の総理大臣であった吉田茂さんは、
「日本人はこの大恩を後世まで忘れてはならない」
と語ったとも言われています。

日本記念館の入り口にある国旗

その後、ジャヤワルダナ氏ははスリランカ建国に貢献し、
大統領制になってからは初の大統領に就任します。

余談ですが、スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテは、
ジャヤワルダナさんの名前にちなんで命名されたものだそうですよ。

中学校の地理の授業で、
何度も書いて覚えました、スリジャヤワルダナプラコッテ・・
スリジャヤワルダナプラコッテ・・・
スリジャヤワルダナプラコッテ・・・
世界でも一番長い首都名・・・・
なんだか懐かしいです。

日本記念館の展示物

日本を救ってくれたジャヤワルダナ氏。
親日家として何度も、日本を訪問されたそうです。

コロンボの記念館には日本記念館という別館があり、
彼が日本に来て集めたものや、日本からプレゼントとして
送った記念品も多々あります。

日本記念館に飾られた羽子板

私が最も驚き、感動したエピソードは目を寄付した話です。

「右目はスリランカ人に、左目は日本人に」

と遺言書に書かれていたそうで、実際に群馬県の女性に
左目の角膜が移植されたそうです。

その後も、現在までに約3,000ものの角膜がスリランカから提供されているのだとか。

亡くなってからも人のためになりたい、と尽くした
ジャヤワルダナ氏。

コロンボの記念館を訪問すると、彼の生涯集めたコレクションや
スリランカと日本との友好関係も見つめ直す事ができること間違いなしです。


お客様の中には、涙を流すかたもいらっしゃるほどです。
ぜひ、ご旅行の際にはお立ち寄りくださいませ。


Text and Photo by Reina Sakamoto

2018-09-05

ミリッサのホエールウォッチング

アーユーボーワン!!

ネイチャーエクスプローラーランカのカナルです。

日本は台風があったようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
台風の影響があった場所は少しでも早く回復することをお祈りいたします。

さて、スリランカにてお楽しみいただけるホエールウォッチングについてご紹介させていただきます。

スリランカの中にはホエールウォッチングするには主に3か所は有名です。
1.ミリッサ(コロンボから南東方向ヘ約150キロ、ゴール経由にて約3時間)
2.カルピティア (コロンボから北西方向ヘ約180キロ、専用車にて約4.5時間)
3.トリンコマリー(コロンボから東北方向ヘ約260キロ、専用車にて約6時間)

上記の中でも、ミリッサはコロンボから近い場所にあり、ホエールウォッチング後コロンボヘ戻ることもできたり、ホエールウォッチング後他の観光も可能というのメリットがあり、とても人気なホエールウォッチングスポットです。
本日はその人気のミリッサでのホエールウォッチングをご紹介させていただきます。

まず、ミリッサでは、世界最大の哺乳類動物であるシロナガクジラ、マッコウクジラやシャチなど様々見ることができます。
ホエールを求めて、朝の6:30時頃に船が出発する港まで行きます。
港の近くにある販売カウンターからチケットを購入し船の方に行きます。

今回はMirissa Water Sportの船に乗りました。このチケットは船に乗る際にチェックされます。
船はシェアボートになるため、他にもたくさんの方が乗ります。
(前の席を確保するためには、早めに港ヘ行かれることをお勧めいたします)。
ホエールウォッチングの船は様々ありますが、その中でも2段のあるものはたくさん使われているようです。今回の船は1階に座れる席(船によって数が違います)があり、2階にはマットレスを敷いたものでした。
(朝の出発が早いため、マットレスに寝る人もいました)。
このような2段建ての船が多く使われます。
出発後、しばらくは海洋生物はいないため周りの海の景色を楽しみください。今回は見えなかったが、場合によりイルカなどが遊んでいるのが見えることもある様です。船会社により朝食が付いているところもありますので、しばらくは海での朝食をお楽しみください。
 出航してからしばらく経ちますと、船のスタッフが何かに声掛けているのが聞こえます。注目すると、何かが見えているようです。急ぎ写真を撮りますと、亀でした。驚くほどの大きいサイズでゆっくりと泳いでいました。
船から見える海亀
また、船が動き続けます。船のガードレールからじっと横に見続けますと、かわいいイルカ達が泳ぎながらよってくる。小っちゃくてかわいいドルフィンです。 船が海の深い方へ進めば進むほど、見えるイルカのサイズが増えていたように個人的に思いました。イルカの群れが見えたこともありました。
ジャンプしているイルカの群れ
余談ですが、イルカが見えて、クジラを探しながら船がたくさん動きますので、船酔いのある方は薬を持つことをお勧めいたします。チケットを購入する場所に薬箱が置いていることがおおいので、必要な分取ることができます(通常無料!)。
さて、ホエールウォッチングの話に戻ります。クジラは野生動物ですので、観察できる可能性は半々です。船の運転手は他の船の運転手と連絡を取り合いながらクジラを探していますので、仮に他のところで見えたらすぐに連絡してくれるようです。その場合、急いで船をクジラが見えた方向ヘ動かすことが多いです。
クジラを求めて来る他のホエールウォッチング船
また、見えたと思って船を動かしたらクジラが他の場所へ移動してしまい、結局見えない可能性も十分にあります。 このように、急いで船をいろんな方向ヘ動かしながらクジラを探すのはホエールウォッチングですね。
たくさん探したところクジラが見えなかったら船の中に寝る人もたくさんいます。風と潮の流れで海の水が顔や体に飛んでくることもたくさんあります。
(船により帰りの際にフェイスタオルを配ることもありますので、ご安心ください)。
約3時間いろんな方向ヘイルカ、亀、その他の海洋生物を観察しながらクジラ探したところ、やっと1匹のクジラが姿を見せました。
最初に息で泉を作るクジラ
最初は海の中から何か泉のようなものが見えると、船の運転手さんは急いでその方向ヘ船を動かします。その直後に大きなシロナガクジラの背中が見えました。 あんなに大きい体を持ちよく海の中に泳いでいることに驚きでした。
ホエールウォッチングのイメージを持つクジラの尻尾
クジラが見えた後は船が港ヘ戻ります。合計で約5時間程かかりますので、殆どの参加者は船の中で寝ていました。確かに朝の早い出発と日中の船揺れが体に負担をかけると思います。
お戻りの時間により船の中に軽い昼食を用意する船もあります。
(午前中に帰られたら用意はありませんし、船により違います)
また、今回の船の中にはフェイスタオルもくれましたので、海水が付いた顔を拭き、すっきり!
また、戻りの際にもイルカや亀、その他の海洋生物が見えることがありますので、ご注目ください。

さて、簡単にホエールウォッチングを紹介させていただきましたが、弊社でもホエールウォッチングを組み込まれたツアーをご案内させていただいております。
ツアー日程、料金などは下記のリンクにてご確認いただけます。

ミリッサ ホエールウォッチングとヤーラ国立公園サファリネイチャースペシャル4泊5日

11月~4月が特に遭遇率の高いベストシーズンにあたりますので、スリランカのホエールウォッチングをお考えでしたらお問合せ・お申込みをお待ちしております。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

Photo by Saiyu Travel
Text by Sanjib Raj Khanal