ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。
いよいよ、私の大好きなお祭りの時期がやってきました!
アジア三大祭のひとつといわれている、【ペラヘラ祭り】です!
パレードの様子 |
ペラヘラはシンハラ語で「行列、行進」を意味します。
その名の通り行列が見られるのですが、着飾った音楽隊や踊り手、
80頭以上もの象までも電飾でピカピカ!!とても豪華です。
期間はエサラ(7~8月の時期)月の新月から満月までの約10日間。
今年は8月16日から25日。
最後の満月の日には盛り上がりが最高潮に達します。
ピカピカの象たち |
実際、昨年私が見に行った時(最終日の前日)は30分遅れでスタート、
夜は23時でパレードは終了しました。
炎を華麗に操るダンサーたち |
ペラヘラ祭りは、
鞭打ち、旗持ち、昔のキャンディ王国の土地台帳を持った土地役人、太鼓叩き、
民族衣装を纏った音楽隊と踊り手、仏歯を乗せたゾウ、
エサラペラヘラ祭りで最も権威のある在家総代、
財宝が入ったとされるランドーリという名の車、
等から構成されています。
その行列の中で1番注目されてるのが象が乗せている仏歯です。
仏歯を運ぶ象 |
この日は着飾った舎利容器に入れられ、
象の背に乗せられて歩いてくるのを、スリランカの人々は皆、心待ちにしているのです。
仏歯が目の前を通り過ぎると手を合わせて拝みます。
仏歯 |
この仏歯は体格が良く、立派な牙(タスカー)を持った象のみが
乗せることができます。
長年、この仏歯を運ぶ大役を任されていた仏歯寺の象、[ラージャ]。
彼はとてもスリランカの人々に親しまれていました。
なぜかというと、、、
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とある年のペラヘラ祭り。
仏歯寺の住職が舎利容器をラージャに乗せ、
進むように指示をしたところ、まったく動かなかったそうです。
普段から物静かだったラージャだったそうですが、
これまで住職の指示に背いたことはなかったそうです。
何度も進むように促しますが、一向に動く気配がありません。
「これは何かおかしいな?」
そこで住職が舎利容器を確認すると、紐が緩くて固定されていなかったのだとか!
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ラージャが動いていたら、、、、と考えるととてつもなく恐ろしいです。。。。
こんな出来事もあり、長年スリランカの人々から好かれていたラージャ。
数年前になくなってしまいましたが、今は[国宝]として
剥製が仏歯寺に隣接する記念館にいます。
ラージャの功績をたたえて・・・ |
きらびやかな衣装に包まれた象 |
今では祭のメインとなっている仏歯ですが、行列に加わったのはおよそ240年前からです。
それまでは国の四大守護神のナータ、ヴィシュヌ、パッティニ、カタラガマのための祭祀でした。
今でもその名残で行列に四大守護神の各神殿のゾウ、各々の神殿の総代も見られることやルートが
各寺院をめぐるようになっています。
小さな子供も一生懸命、練習した成果を披露しています |
キャンディアンダンスも見どころのひとつです。
スリランカの国中から、世界各地からたくさんの見物人が集まるため大変混雑します。
貴重品の管理には十分、お気をつけください。
ご旅行でキャンディにいらっしゃる皆様、お祭りの期間中
仏歯寺は16時以降は見学ができなくなりますのでお早めに観光ください!
(お祭りの準備のため予告なく閉鎖されることもあります)
なお、お祭り期間中はダンサーがパレードに参加しているので
キャンディアンダンスの開催はございません。ご注意ください。
指先までしっかり伸びています |
弊社では鑑賞チケットの手配も行なっております。
直前の手配も頑張らせていただきます!ので、どうぞご相談ください!
ペラヘラ特集ページ
スリランカ最大のお祭り「ペラヘラ祭り」
Text by Reina Sakamoto