2015-12-29

優雅なティータイムと現代流ティータイム

スリランカが1948年に独立してから茶園の所有が
入植者からスリランカ人に移っていきました。
その後1972年の土地改革で政府に所有権を多くとられてしまいました。
しかし90年代に民営化され現在に至ります。
そこで高い生産性を上げているセイロンティー。
多くは輸出されていきますが、国内でも様々な所でその味を楽しむことができます。





英国の植民地時代の名残「ハイティー」

アフタヌーンティーの事をスリランカではハイティーと呼ぶのが一般的です。
そのハイティーのサンドイッチとスコーンとケーキをセイロンティーと楽しめるホテルがいくつかあります。
一つご紹介いたします。
スリランカ中央部キャンディの丘陵地ヌワラエリヤにある名門老舗ホテルGrand Hotelです。
1891年に、英国植民地時代の総督エドワード・バーンズ卿の邸宅を改装したホテルです。
ホテルは丁寧に手入れされた庭に、イギリスが残したコロニアルスタイルの外観。
中に入ると照明はアンティークのランプやステンドグラスがあります。
イギリス式がたっぷり残されたホテルです。
レストランに隣接されている開放感あるテラスで午後の3時から6時までハイティーが提供されています。
ヌワラエリヤの緑に囲まれて飲む本場の紅茶と楽しむハイティーは優雅な気分になること間違いありません。

また他にもハイティーを楽しめるホテルはございますので、
弊社にお問い合わせいただければハイティーを提供するホテルのご予約も可能です!

現代流セイロンティー

コロンボでは新しい紅茶の飲み方を提案するカフェもあります。
スリランカで人気の紅茶ブランド「ディルマ」が手がけるティールーム
「Dilmah t Lounge ディルマ・ティー・ラウンジ」ではティーシェイクやティーカクテルなどといった今までとは一味違った紅茶を飲むことができます。
ザクロやペパーミントティーを使った紅茶や
バナナとアールグレイの組み合わせのティーといったようにとても斬新です。
メニューの多彩ぶりには選ぶのに迷います。
お値段は300ルピーほどでアルコールが入るとその倍ぐらいの値段になります。
街角で飲めるキリテーという庶民の味のミルクティーは40ルピーほどなので
その価格の高さは歴然です。
にも関わらず、外国人観光客から現地の若者たちが多く訪れています。

多様化しながらも愛され続けるセイロンティー。
ぜひ一度本場の紅茶を現地スリランカで味わってみませんか

text by Ayana Alles


2015-12-16

旅のお供にお勧めのシンハラ語本


スリランカでの公用語はシンハラ語、タミル語です。また英語が広範囲で通じます。
特にシンハラ語は国の約70%のシンハラ人に話されているので
大体の人が理解しています。
なのでシンハラ語の本があれば、スリランカの旅をより楽しむことができるでしょう!
ということで旅のお供におすすめのシンハラ語の本をご紹介いたします。

その前に少しシンハラ語についてふれておきます。
シンハラ語はスリランカだけで話されている言葉なので
日本人にとっては勿論なじみは無いですよね。
文字もこんな感じで丸みを帯びていてかわいらしいけど、どの様に発音するか予想もつかないです。

3歳の息子は既にマスターしており、完全に私はおいていかれております....

しかし実はシンハラ語は日本人にとって非常に親しみやすい言語なのです。
その理由は構造が日本語とよく似ています。
日常会話での口語の仕組みはほとんど同じです。
なので英語のように文を組み立てる際に考える必要がない上に、アクセントに気を配らなくても良いという点もあります。

さて、まず1冊目のお勧めがこちらです。
旅の指さし会話帳56スリランカ 株式会社情報センター出版局
「旅の〜」とタイトルにあるだけに、実に旅行の際に使いやすいようになっています。
挨拶から、乗り物に乗るときや買い物、食事のシーンに合わせて使うシンハラ語が書かれてあります。
シンハラ語も一緒に書かれているのでうまく発音できなかった時に、現地人に本を見せれば、わかってもらえるようになっています。
巻末には日本語→シンハラ語の単語集があります。これが、私には言いたいことがあるときに調べるのに役に立ちました。例えば義母に買い物の時に「何が買いたい?」と聞かれて子供のおもちゃのが欲しかったので「おもちゃ」を調べて答えることができました。

2冊目は「シンハラ語の話し方」です。
シンハラ語の話し方 南船北馬舎


詳しい文字の音や構造から、文の作り方が詳しく書かれています。
これで文字をマスター出来ればバスや電車での移動がしやすくなるはずです。
行き先がほとんどシンハラ語で書かれていますから。
日常会話文例集もあるので、これを使って話せばスリランカ人からも一目置かれることでしょう!

先にも述べました通り英語も通じますが
バスや電車の移動で、レストランやお土産を買うお店で、シンハラ語を話してスリランカ人を笑顔にしてみてはいかがですか。

text by Ayana Alles

2015-12-08

セイロンティーを支える「スリランカ紅茶局」

スリランカの紅茶産業を支える政府の機関「スリランカ紅茶局」というのがあります。
1976年に政府のプランテーション省の翼下として始まりました。
紅茶局は主に民間の茶園や工場経営の指導を行っています。

純正セイロンティーの証
こちらは紅茶局オリジナルの品質ロゴです。

写真:http://www.pureceylontea.com/

100%セイロンティーであることを表しています。
紅茶局のティー・テイスティング課によって厳しく審査され
合格した茶葉のパッケージにはこのロゴがつけられています。
その審査の方法は毎日、茶葉のテイスティングが
テイスターのプロフェッシェナルによって行われています。

その審査でもし問題があった場合は
5人の専門家から成る委員会の全員で味を吟味します。
万が一そこでも「問題あり」となった場合は
検査員が該当工場の抜き打ち検査をしています。
つまりは、このロゴマークの付いているセイロンティーは政府のお墨付きというわけなのです。


クリーンな茶葉セイロンティー
紅茶局の取り組みとして2002年より無農薬栽培を徹底しています。
その結果、1987年にカナダで採択された議定書である
「モンテリオール議定書」に基づくオゾン層世界基準条件をクリアして、
高く評価されているのです。

新しい取り組みでは2014年にコロンボの中でもお洒落なショップやカフェが集合しているコロンボ7という地区に「セイロン・ティー・モーメンツ」というティーハウスをオープンしました。
ティーハウスではスリランカの様々な産地の紅茶の購入や、飲むことができます。
毎日朝の7時から23時まで営業しているので、モーニングティーから食後のティーを楽しむのにも最適です。

セイロン・ティー・モーメンツ(Ceylon tea moments)
http://www.pureceylontea.com/index.php/ceylon-tea-moments

text by Ayana Alles