2016-01-29

釈迦が訪れた聖地キャラニヤ

コロンボ近郊随一の寺院「ラジャ・マハー・ヴィハーラ」

コロンボから北東に約10キロほど行くと、閑静な住宅地キャラニヤに、「ラジャ・マハー・ヴィハーラ(Raja Maha Vihara)」と言う寺院があります。

ここは釈迦が訪れて説教をしたと信じられている場所で、多くの参拝者が訪れます。
寺院に隣接しているキャラニ河では、釈迦が沐浴したと言い伝えられています。
寺院はポルトガルの侵略によって1度破壊されたことがありますが、18世紀に再建されました。

これはkanda viharayaの菩提樹
スリランカの寺院参拝のマナー

ここで簡単に参拝の仕方を記しておきます。
寺院ではまず水がいっぱいに入った壺を頭の高さに掲げ、菩提樹の周りを3回巡ってから仏像に水をかけます。

その後、読経しながら花を供えます。水やライス、ミルクを供えることもあります。

寺院の近くでは、必ずこのようなお供えの花が売られています。みずみずしいです。
献灯台があり、オイルランプに火を灯します。
オイルランプには、スリランカらしく、ココナッツオイルが使われています。
火を灯すことによって、その光が真理を見通す心の智慧を象徴し、それだけで供養になるとされています。

寺院内では裸足になることがマナーだとされています。
服装は露出の多いものはタブーで、清浄さを象徴する白い服を着て参詣するのが習わしとなっています。

ラジャ・マハー・ヴィハーラ本堂内部には、キャンディ王国時代の壁画や、仏陀3度の来訪シーンの写実的な壁画があります。ストーリー展開されている絵はとてもリアリスティックで見る者を魅了します。

キャラニヤへは、コロンボからバスも多く出ていますし、スリーウィラーでも行くことが可能です。アクセスしやすいのでおすすめですが、満月のポヤ・デーには相当な混雑になるためご注意ください。

Photo & Text by Ayana Alles

2016-01-26

神聖な満月の日「ポヤ・デー」

満月の日は国民の休日

スリランカでは毎月の満月の日を「ポヤ・デー」といい、国民の休日とされています。
満月の日はスリランカの大半を占める仏教徒にとって聖なる日だとされているからです。

ポヤ・デーは役所や銀行も休みになります。
観光客向けのお店は無休で営業するところもありますが、閉まるところも多いので、ご旅行の際はポヤ・デーの日を確認しておくことをおすすめします。

スリランカには敬虔な仏教徒が多く、ポヤ・デーの日はみんなで白い服を着て寺院へ参拝に行きます。
義実家の近くに有るお寺Kande Viharaya

その日はアルコール類の摂取がタブーとされているため、お店での販売をやめたり、レストランでは提供しないお店もあります。

最も神聖な5月のポヤ・デー「ウェサック」

5月のポヤ・デーには、最も大きなお祭りウェサックがあります。
この日は仏陀が生誕、悟り、涅槃に入ったとされる日で、盛大にお祝いされます。

夜の街はウェサック・ランタンと呼ばれる手作りの提灯のようなものに、明かりを灯したもので埋め尽くされ、とても綺麗で幻想的です。
5月にご旅行される機会があれば、ポヤ・デーを含めた日程がおすすめです!

Photo & Text by Ayana Alles


2016-01-20

青々としたキャンデイの観光地 ペーラーデニヤ植物園

キャンディの人気の観光地のペーラーデニヤ植物園のご紹介をします。
元は14世紀に王パラークマ・バーフ3世が王妃のために造った庭園で、
1821年に植物園として開設されました。
総面積5.6平方キロメートルもあり、開放感たっぷりで青々とした緑に囲まれて、
とても気持ちがいいです。
植物の種類は4000種類以上もあります。
写真が趣味の方には色々な植物の写真が撮れるのでオススメです。
記念樹園では明仁皇太子様が訪れた記念に植樹した木も見ることができます。
最も古いものとしてエドワード7世によるものもあります。
看板に著名人の名前が記されているので探すことができます。
他には世界最大の竹のコレクションが見られるエリアでは、
ミャンマー原産のいろいろな種類の竹が植えられていました。
またスパイスガーデンではスリランカを代表するスパイスの数々が栽培されていて
1840年に植えられたというナツメグの木が見られます。
また湖やサボテン等の多肉植物が見られる植物室や、
世界中のランが集められている温室もあります。
デートスポットのようで若い男女を多く見かけました。
結婚式のアルバム用なのか、カメラマンを率いて撮影しているカップルもいました。
花の匂いを嗅ぐ彼女を愛おしく見つめる彼というような設定で撮影していて、
とてもロマンティックな雰囲気でした。

このような「どれくらいの樹齢?!」と思う大木が沢山ありました。

とても広いので1日で全てを見回ることは難しいですが、歩けるところまでのんびり歩いてみる、
それだけでも沢山の南国の植物を楽しむことができます。
歩く道もとても広いので、お子様連れでも安心して楽しむことができますよ。
スリランカのカップルにも負けないフォトジェニックな写真をここで撮ってみてはいかがでしょうか!
Photo & Text by Ayana Alles

2016-01-08

スリランカの車窓から

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、2016年初めのブログは、スリランカの旅には欠かすことのできない、
鉄道についてご紹介いたします。


スリランカの鉄道
スリランカの鉄道はイギリス植民地時代の1858年に導入されました。
当時は農産物を輸送するためにレールが敷かれました。
現在では人々の移動手段として利用されています。
バスよりも本数は少なく路線網も未発達ですが、鉄道での移動にはスリランカの雄大な自然を感じられる魅力があります。
また、スリランカの繁忙期(スリランカでの休みにあたる時期や、大きなお祭りが行われる時期)以外はバスよりも混まないのでゆったり旅をするのにオススメです。

スリランカの鉄道
絶景の列車の旅
特にお勧めしたいのがヌワラエリヤ方面を走る、キャンディ駅からナヌ・オヤ駅間の列車の旅です。なぜならこの辺りは高原地帯に茶畑が広がる絶景で、アジアの中でも美しい車窓で有名なのです。
高原を駆け上がっていく列車は眩しい緑の景色がとても気持ちがよく、見る人を飽きさせません。

ヌワラエリヤの高原列車 
全面ガラス張り!展望列車からの景色
展望列車は全面ガラス張りになっていて景色を堪能できます。
ただし観光客に人気なので10日前より駅の窓口で予約可能なので、予定を組んで早めにおさえておいたほうがいいです。
3等車は木製とソフトシートのいづれかのもので、3人掛けと2人掛けの向かい合わせになっています。2等車は2人掛けのソフトシートで運賃が3等車より1.5倍から2倍です。

小腹が空いたら軽食を
駅を通過すると軽食を抱えた売り子さんがやって来ます。
コーヒーやヨーグルト、またマンゴーも買えます。他にはレンズ豆を挽いて玉ねぎや唐辛子などと混ぜ合わせて、固めて焼いたパリップ・ワデーのようなスリランカのスナックも食べられます。お値段も20〜50ルピーほどなのでお手軽です。

スリランカのゆったり流れる時間を存分に感じられる列車の旅、いかがでしょうか。
お一人でもお子様連れの家族旅行でも思い出に残る旅になりますよ。

スリランカ国鉄 http://www.railway.gov.lk

text by Ayana Alles