2016-03-29

Ashy-headed Laughingthrush セイロンガビチョウ

アユボワーン

私たちネイチャー・エクスプローラー・ランカには名前の通り、スリランカの自然やワイルドライフが大好きなスタッフが在籍しており、チャンスを見つけてはカメラ片手に観察に出かけています。

スリランカでは、国立公園に出かけなくても、コロンボの町中でも鵜が羽を乾かす姿やアマサギがカラスと一緒にエサをついばむ姿などたくさんの野鳥を見ることができます。
ワイルドライフ好きのスタッフが撮影した野鳥や動物をご紹介していこうと思います。

セイロンガビチョウ Ashy-headed Laughingthrush  (学名Garrulax cinereifrons)


セイロンガビチョウ Ashy-headed Laughingthrush
(学名Garrulax cinereifrons)

灰色の頭と茶色の体を持つスリランカの固有種です。
この鳥はシンハラージャ森林保護区のような低湿地の多雨林にしか生息していません。本当はチメドリ科の鳥ですが、ツグミのように地面や1~2m程度の高さの灌木でエサをついばむ姿からガビチョウとして知られています。
※スリランカには26種の固有種の野鳥が生息します。

この写真は2015年6月21日の霧がかった朝6時から6時半ごろに
シンハラージャ森林保護区で撮影したものです。

----------------------------------------------------------------


Ashy-headed Laughingthrush

An Endemic bird to Sri Lanka with an Ashy head & a Brown body. It is confined to few extensive wet lowland rainforests such as Sinharaja Rainforest. This bird is belong to babbler family but known as Ashy-headed Laughingthrush because it prefers forage near the ground & often at the shrub layer like a Thrush.
This was taken in one misty morning on 21st July 2015, in-between 0600 hrs & 0630 hrs at Sinharaja Rainforest.



是非、スリランカに遊びに来てください。
アユボワーン、健やかな一日を。

photo & text by Anuradha Bandara



2016-03-25

ジャングルの中の五ッ星ホテル ジャングル・ビーチ・リゾート

トリンコマリーへ行かれた際には是非宿泊していただきたい、
とっておきのラグジュアリーホテルをご紹介します。
トリンコマリーの街の中心から北へ、車で約一時間。
緑に囲まれたホテル「ジャングル・ビーチ・リゾート」です。

このホテルの特長は、自然の植物を巧みにホテルのデザインとして取り入れていているところ。
至る所に緑があり、ホテルの周りも青々とした緑に囲まれていて、
思わず大きく深呼吸したくなります。

ジャングルを抜けると…

眼の前にビーチが!トリンコマリーの美しい海を満喫できます。

客室は様々なタイプからお選びいただけます。
海に面しているお部屋や、礁湖やどっぷりジャングルに漬かっているタイプ…。
ビーチに近いコテージタイプのお部屋はマングローブの林へと繋がっていて、
それを抜るとビーチへ直接行くことができます。

完全プライベートプールがついているジャングル・クラスター・ヴィラというお部屋もあります。
どれもホテルというより別荘に居るかのようで、静かに過ごせます。

プールエリアの周りも緑で囲まれています。

広々としたお部屋は清潔で落ち着きます。

お料理にも定評があるこのホテル。
郷土料理からインターナショナル料理まで、種類も豊富に取り揃えられています。

チークの木で作られた通路を進むとダイニングへと繋がっています。
天井は高く、壁のないオープンエアーな作り。
海からの潮風を感じながら、お食事をお楽しみいただけます。

木材の屋根と生い茂る緑で涼を取ることができます。

解放感あるレストラン。

朝食のブッフェはこの豪華さ!
ジャングル・ビーチ・リゾートでは、海岸に打ち寄せる波の音と鳥のさえずりをBGMに、
ゆったり贅沢な時間を過ごせます。
日々頑張っている貴方を癒してくれるでしょう。

Text by Ayana Alles

2016-03-22

無人島ピジョンアイランドに行こう!

コロンボから車で6時間ほど走ると、天然の良港をもつ東海岸トリンコマリーに着きます。
そこから約15㎞北へ進むと、ビーチが美しいことで有名なニラヴェリがあります。
今回ご紹介したいのは、ニラヴェリからボートで2㎞の所にあるピジョンアイランドです。

浜辺には真っ白な珊瑚礁が見られます。

ピジョンアイランドの名前の由来は、カワラバト(ピジョン)が住み着いたことと言われています。

白い砂浜に青々とした緑。

この辺りは1983年から2009年の間続いていたスリランカの内戦の舞台となることが多々ありました。その後まだ開発が進んでおらず珊瑚礁を始めとする自然が手付かずの状態で残っているため、スリランカで最も美しい珊瑚礁が見られると言われています。

1963年には保護区とされ、2003年には国立海洋公園に指定されています。

コーラルリーフの周りを泳ぐ熱帯魚。

ピジョンアイランドでは珊瑚礁だけで種類が100種類以上、生息する熱帯魚は300種類を超えています。ウミガメやリーフ・シャークと会えることもあります。
海の透明度が高く、ダイビングやシュノーケリングにお勧めの観光地です!
ベストシーズンは南西海岸がオフシーズンになる3〜5月です。

こんなにカラフルな熱帯魚の観測もできます。

浅いところでもよく見ることができます。太陽光が差し込んでいるのが美しい。
シュノーケリングのための道具はレンタルすることが可能です。

今後、観光地としてもっと人が集まりそうなピジョンアイランド。
東海岸の無垢な美しさが残る、穴場な今のうちに行っておくことをお勧めします!

Text by Ayana Alles

2016-03-18

スリランカを代表する祭り 「エサラペラヘラ祭」

スリランカの華麗なパレード
古都キャンディでは年に1度スリランカ一大きなお祭りがあります。
エサラペラヘラ祭といってエサラは7〜8月の時期を指し、
ペラヘラはシンハラ語で「行列、行進」を意味します。
その名の通り行列が見られるのですが、着飾った音楽隊や踊り手、80頭以上もの象までも電飾でピカピカになりとても豪華絢爛です。
期間はエサラ月の新月から満月までの約2週間です。
最後の満月の日には盛り上がりが最高潮に達します。

何のための祭り?!
祭の目的は、もとはヒンドゥー教の雨乞いの祭りに由来していましたが
現在では仏教に帰依する考えが強くなってきています。

夜の闇を象の装飾と松明が明るくします。

行列でスリランカの仏教徒が待ち望むもの
鞭打ち、旗持ち、昔のキャンディ王国の土地台帳を持った土地役人、太鼓叩き、民族衣装を纏った音楽隊と踊り手、仏歯を乗せたゾウ、エサラペラヘラ祭りで最も権威のある在家総代、財宝が入ったとされるランドーリという名の車等から構成されています。
その行列の中で1番注目されてるのが象が乗せている仏歯です。
スリランカ仏教徒の聖地、仏歯寺に安置されている仏歯が
この日は着飾った舎利容器に入れられ、
象の背に乗せられて歩いてくるのを皆心待ちにしているのです。
仏歯が目の前を通り過ぎると皆、手を合わせて拝みます。
体格が良く、立派な牙を持った象が仏歯を乗せることができる。

舎利容器に入った仏歯。外に出てくるのはエサラペラヘラ祭の時だけ。

仏歯寺。スリランカ仏教徒の祈りと信仰の場。

寺の本堂。仏歯寺が祀られている。

仏歯寺内。キャンディに仏歯が運ばれるまでの物語を描いた壁画。

今では祭のメインとなっている仏歯ですが行列に加わったのは1775年からです。
それまでは国の四大守護神のナータ、ヴィシュヌ、パッティニ、カタラガマのための祭祀でした。
今でもその名残で行列に四大守護神の各神殿のゾウ、各々の神殿の総代も見られることやルートが各寺院をめぐるようになっています。

小さな子供のファイヤーダンスやスリランカの古典舞踊のキャンディアンダンスも見どころとなっています。

20時頃から始まりますが、17時くらいから周囲の交通規制が始まるので早めにスタンバイしたほうがいいです。
スリランカの国中から、世界各地からたくさんの見物人が集まるため大変混雑します。
確実に祭りを見るためには、あらかじめ見やすい席を確保できるリザーブシートを抑えていくのがよいでしょう。

航空券や近隣のホテルを6ヶ月前くらいから予約する人も多いため、
旅行のご計画は、どうぞお早めにご相談くださいませ。

Text by Ayana Alles

2016-03-08

いたるところに象さんが!人気の観光地、ピンナワラ象の孤児院

キャンディから西へ30㎞ほど、車で約1時間の所にある“ピンナワラ象の孤児院”。
ここは1975年に設立された象の保護施設です。

100平方キロメートルほどの敷地内には森で家族とはぐれて迷子になった子象や、傷ついて野生に戻れなくなった約80頭の象が飼育されています。
日本の動物園のような敷居や囲いはなく、象たちは広い園内を悠々と歩いたりゴロンと寝転がったりすることができます。
象がのびのびと生活する姿は純粋で愛らしく、見るものを癒してくれます。
日に2回ある水浴びの時間には施設を出て、近くの川まで歩いていく象の行進が見られます。
象の大群が並んでぞろぞろ行くその姿は必見です!

気持ちよさそうに洗われる象。

間近で象の自然な姿を見られます。

こんなに沢山の象が!まるでサファリをしているかのようです。
水浴びは川で放し飼い状態なので、象たちは自由に、豪快に、思い思いに楽しみます。
仲間たちとじゃれあいながら、水浴びを楽しむ象たちは見ていて飽きません。
そんな野生本来の姿を見られるのも、ここでの醍醐味です!

象の大群の水浴びは圧巻です!

見ているこちらも一緒に水浴びしたくなります。
象たちはとてもおとなしく穏やかなので、触ったり、近くで一緒に写真を撮ったりする事ができます。
記念になること間違いなしです。

スリランカの緑と象達。ここでしか見られない光景です!
1日2回のミルクタイムには子象に象さんサイズの哺乳瓶でミルクをあげる体験ができます。(*体験には入り口でチケットの購入が必要です)
私も体験したのですが、子象たちの飲みっぷりは素晴らしく、ものの何秒かであっという間に飲み干してしまったので驚きました。

現地の家族連れの人も大変多く、当時2才の息子も大変喜んだ観光地でした。
フォトジェニックな場所があちこちにあるので、写真が趣味の方にもお勧めです!

Text by Ayana Alles

2016-03-02

昔のスリランカが体験できるテーマパーク「アペー・ガマApe Gama」

首都のスリー・ジャヤワルダナプラコーッテの近くのバッタラムッラというところに
古きスリランカの姿を再現した施設「アペー・ガマApe Gama(シンハラ語で私たちの村という意味)」があります。
http://www.apegama.com/home.php

広い敷地内にたくさんの木々と土壁の家が建ち、スタッフはみんな伝統衣装を着用しています。
まるで、昔のスリランカにタイムスリップしたかのよう。

スリランカの伝統的なお菓子や郷土料理も食べられます。
調理には、ガスの火ではなく、かまどの火を使います。
お茶はカップではなくココナッツの殻のお椀で出され、伝統的なスリランカの暮らしの雰囲気たっぷりです。

敷地内には、昔のスリランカの人々の生活の様子がわかる展示がたくさんあります。
Kamathは畑を意味します。
https://www.facebook.com/ApeGama/photos_stream?ref=page_internal


鍛冶屋の展示。
https://www.facebook.com/ApeGama/photos_stream?ref=page_internal
米蔵。家の前に置かれていて、それは裕福さを表していたそうです。
https://www.facebook.com/ApeGama/photos_stream?ref=page_internal

国営のお土産やさんが併設されていますので、スリランカの工芸品や土産物も購入できます。
よりスリランカ深くを知るために、訪れてみてはいかがでしょうか。

公式ホームページ http://www.apegama.com/home.php

Text by Ayana Alles