2016-03-18

スリランカを代表する祭り 「エサラペラヘラ祭」

スリランカの華麗なパレード
古都キャンディでは年に1度スリランカ一大きなお祭りがあります。
エサラペラヘラ祭といってエサラは7〜8月の時期を指し、
ペラヘラはシンハラ語で「行列、行進」を意味します。
その名の通り行列が見られるのですが、着飾った音楽隊や踊り手、80頭以上もの象までも電飾でピカピカになりとても豪華絢爛です。
期間はエサラ月の新月から満月までの約2週間です。
最後の満月の日には盛り上がりが最高潮に達します。

何のための祭り?!
祭の目的は、もとはヒンドゥー教の雨乞いの祭りに由来していましたが
現在では仏教に帰依する考えが強くなってきています。

夜の闇を象の装飾と松明が明るくします。

行列でスリランカの仏教徒が待ち望むもの
鞭打ち、旗持ち、昔のキャンディ王国の土地台帳を持った土地役人、太鼓叩き、民族衣装を纏った音楽隊と踊り手、仏歯を乗せたゾウ、エサラペラヘラ祭りで最も権威のある在家総代、財宝が入ったとされるランドーリという名の車等から構成されています。
その行列の中で1番注目されてるのが象が乗せている仏歯です。
スリランカ仏教徒の聖地、仏歯寺に安置されている仏歯が
この日は着飾った舎利容器に入れられ、
象の背に乗せられて歩いてくるのを皆心待ちにしているのです。
仏歯が目の前を通り過ぎると皆、手を合わせて拝みます。
体格が良く、立派な牙を持った象が仏歯を乗せることができる。

舎利容器に入った仏歯。外に出てくるのはエサラペラヘラ祭の時だけ。

仏歯寺。スリランカ仏教徒の祈りと信仰の場。

寺の本堂。仏歯寺が祀られている。

仏歯寺内。キャンディに仏歯が運ばれるまでの物語を描いた壁画。

今では祭のメインとなっている仏歯ですが行列に加わったのは1775年からです。
それまでは国の四大守護神のナータ、ヴィシュヌ、パッティニ、カタラガマのための祭祀でした。
今でもその名残で行列に四大守護神の各神殿のゾウ、各々の神殿の総代も見られることやルートが各寺院をめぐるようになっています。

小さな子供のファイヤーダンスやスリランカの古典舞踊のキャンディアンダンスも見どころとなっています。

20時頃から始まりますが、17時くらいから周囲の交通規制が始まるので早めにスタンバイしたほうがいいです。
スリランカの国中から、世界各地からたくさんの見物人が集まるため大変混雑します。
確実に祭りを見るためには、あらかじめ見やすい席を確保できるリザーブシートを抑えていくのがよいでしょう。

航空券や近隣のホテルを6ヶ月前くらいから予約する人も多いため、
旅行のご計画は、どうぞお早めにご相談くださいませ。

Text by Ayana Alles