2018-07-10

スリランカのスパイスの話-その②

アーユボワーン!
ネイチャー・エクスプローラー・ランカの橋本です。

皆様お元気ですか。
今回も早速ですが、スパイスの話第二弾です。
第一弾で紹介したカカオに次ぐスパイスを紹介させていただく前に、スパイスガーデンについてお話します。
マータレーにはいくつかスパイスガーデンがありますが、だいたい施設の雰囲気や、入園してからの流れは同じです。

スパイスガーデン内
内部はとても広く、他種多数のスパイスが栽培されております。園内での見学時は通常、専任のガイドが案内につくことが多いです。中には日本語を操る者もおり、早口で次から次へと説明してくれます。園内を一周しますと、スパイスを調合して作られた製品類の説明・デモンストレーションへと流れは進みます。リクエストすれば実際にオイルを塗ってマッサージもしてくれます。
(注意:中には強くマッサージを勧めてくる係員もおります。不要でしたら断固断って下さい)。
その後、流れは併設されているショップへ。
中には、オイルやカレーパウダー等、スパイスを用いて作られた製品が数多く並んでいます。

かなりの種類の製品が並ぶ店内

カレーパウダー
私が訪問した時は強い押し売りはなかったですが、かなり熱心に商品の説明をされ困って
しまった方もいると聞きました。こちらでも、不要でしたら断固断って下さい。
ちなみに私はコレステロールが下がると言われて赤パイナップルのシロップを購入した覚えがあります。健康や美容でお悩みポイントがある方には、きっと気になる製品があると思います。
それでは今回もスパイスを写真とともにご紹介いたします。

こちらはナツメグです。丸い実が熟すと2つに分かれて、中から綺麗な赤い色の皮をまとった種子がでてきます。この赤い皮の部分はメースといい、ナツメグは赤い皮の内側の黒い種子を割った中の部分(仁)のことをいいます。
メース、ナツメグともに別々のスパイスとして扱われています。
まさか種子が赤い皮に包まれているとは…。この植物も初めて見た時は驚きでした。

ナツメグ
挽き肉料理や魚料理の臭みを消すために用いられることが多いです。クッキーやケーキなどの焼き菓子にも用いられています。かなり用途は幅広いですね。
消化促進・健胃作用もあるそうです。

続きましてシナモン。
シナモンにも数種類あり、なかでもスリランカ産は「セイロンシナモン」と言い、一番高級とされています。

シナモン
アップルパイ等のお菓子や、紅茶に入れたり(インドの甘いお茶・チャイには必須です)、またお料理にも使えるシナモン。
幹が直径2cm以上になれば皮を剥いで収穫可能です。その樹皮を乾燥させ、粉末状に加工したいわゆるシナモンパウダーのほか、樹皮のまま細長く巻いた形のシナモンスティックもあります。
また、シナモンの効果・効能は多岐に渡ります。
毛細血管の保護と修復が一番の効果としていわれておりますが、その他にも血糖値の抑制、身体を温め、血行を促進させる効果、また抗酸化作用もありますので身体の老化スピードを抑えてくれます。
またシナモンといえばその香りも特筆すべき点の一つです。上品で甘い香りですがリラックス効果、ストレス軽減作用もあり、夜寝る前に飲むと安眠効果が得られます。

ガーデン内にはまだまだたくさんのスパイスがあります。スパイスの話、またいつか登場しますので、宜しくお願い致します。


Text and Photo by HASHIMOTO