ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。
突然ですが皆様は仏陀が3度、スリランカへ訪れたことをご存知でしたか?
一度目の訪問は、スリランカ中央部より少し東にあるマヒヤンガナという村。
それは仏陀が悟りを開かれてから9ヶ月後と言われています。
二度目の訪問は、悟りを開かれてから5年後。北部のジャフナ半島にある
ナーガディーパ島を訪れました。
全長は10kmほどの小さな島ですが、当時宝石がちりばめられた玉座をめぐり
争いが起こっていました。
仏陀はこの争いを止め、玉座を譲られますが断り、ストゥーパに奉ったそうです。
今でもなお、このストゥーパは残っています。
さて本題のキャラニヤの紹介へ。悟りを開かれてから8年後の三度目の訪問。
キャラニヤを訪問されたのは5月の満月の日でした。
伝説によると、この地で沐浴をし、説教をしたそうです。
現在も美しい寺院の姿がご覧いただけます。
手前:本堂 奥:ダーガバ(仏塔) 男性も女性も、上下白の服装で参拝に来る方が多いです。 |
中に入ると、あたり一面に壁画が・・・!
そういえば仏歯寺の新堂にも歴史絵がありましたね。
美しく残された壁画 |
天井までびっしり!
壁や天井も壁画・仏像で埋め尽くされています |
非常に多くの方が祈りを捧げていました。
黄金の涅槃物 |
仏陀の遺灰の一部を祀っているそうです。
タスカーもあります |
ガネーシャも発見しました! |
ムーンストーンは入り口から悪魔が入るのを防ぎ、本尊を守るために
仏塔や仏寺の入り口に建てられます。
ムーンストーン:アヌラーダプラ、ポロンナルワのものと異なり動物がほとんど描かれていません |
描かれているものが違います!動物はゾウくらいしか確認できません・・・
ちなみに、アヌラーダプラのムーンストーンには動物が4種類、
【ゾウ・牛・ライオン・馬】が描かれていますが、
ポロンナルワのムーンストーンには【牛】が描かれていません。
これは、この時代の頃にはすでにインドからヒンドゥー教が伝わり、
神様である牛を外したからだと言われています。
興味深いですよね。。。
文化と宗教が共存するスリランカ。
ちなみに、仏陀はこの三度目の訪問時にはキャラニヤのみならず、
その他13の地を巡ったそうです。
詳しくはまた今度の機会にでも・・・
ぜひコロンボで時間ができた際はキャラニヤ寺院を訪れてみてはいかがでしょうか。
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Text by Reina Sakamoto