2016-10-03

「地の果て」ワールズ・エンドを求めて・・・

アーユボーワン!
ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。

今回は、スリランカの中央高地に位置する
ホートン・プレインズ国立公園をご紹介いたします!

スリランカに来て、大自然をもっと満喫したい!ハイキング大好き!
そんな方におすすめのホートン・プレインズ国立公園。
3,000ヘクタール以上の広さをもつ公園内では、一部遊歩道が整備されており、
ぐるっと1周回ることができます。
見所はなんといっても「地の果て」「World's End」。


霧が少ない、早朝出発がおすすめです!私は今回、朝5時にホテルを出て
6時30分からハイキングスタートしました。
少し肌寒く、手元の温度計は13℃。


大きな見所は3ヶ所。「World's End」「Little World's End」「Baker's Fall」

ホートンプレインズ 3大見所

入り口を通過し、持ち物チェック。リュックの中までしっかり見る徹底振りです。
ペットボトルはラベルを外す必要があります。

持ち物チェックを受ける人々


10分ほど歩くと、分かれ道が・・・

究極の選択!

遊歩道は写真のように、1周できるようになっています。右回りでも左回りでも特に問題はないのですが、個人的には『右回り』をおすすめいたします。

遊歩道の地図

「Little World's End」を見てから「World's End」へ行きたい!
という方も多いかと思いますが、
道のり的には右回りのほうが楽です。

左回りの場合、道のり後半「World's End」から「Baker's Fall」へ
向かう道は少し急な登りとなります。道もごつごつしており、
足を大きく上げての登りもあります。

そのため、右回りにするとくだりになるので、登りよりは少し楽かな、と思います。



「Baker's Fall」へ向かう道のり。低木地が多く、草原のような広さもあります。

Baker's Fallへの道

およそ1時間歩いたでしょうか。。。見えてきました!Baker's Fall
持ってきたサンドイッチを食べながら、エネルギーチャージです。

マイナスイオンたっぷりの大迫力!!


次はいよいよWorld's End。



地の果て~World's End~

思わず足もすくむ景色です。



麓の村も見れました!

その後は「Little World's End」。
道のりは樹木林の中を進んでいきます。

歩きやすい遊歩道

空気も気持ちよく、楽しいハイキングとなりました。
道もほぼ1本道なので、迷うこともないと思います!
※一度は間違えましたが。。。


みなさんもぜひ、ホートン・プレインズへ行ってみてください。


Text and photo by Reina Sakamoto


2016-09-27

話題の高原列車、乗ってきました!

アーユボーワン!
ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。

多くのお問合せをいただいております、スリランカの高原列車に乗ってきました!
9月某日、キャンディ郊外のランブッカナ駅からEXPO RAILに乗ってヌワラエリヤのナヌオヤ駅へ。

ランブッカナ駅

11:20発予定の列車でしたが、20分以上遅れての到着。
時間通りに行かないことも旅の醍醐味ですよね。駅にてゆったりのんびり。
結局、12時頃に出発しました。

乗車中に出てきた昼食!食後の紅茶・コーヒーのサービスもあり。
残念ながら、日本の新幹線のように前の座席にテーブルがあるわけではないので、
ひざの上でこぼさないように気をつけながらの食事です。
紅茶・コーヒーはマグカップで配られました。

本日のメニューはチャーハン+カレー


車両の前後にはデッキがあり、外に出ることができます。
座席からも窓から外を見ることはできますが、窓は開かなかったため
デッキに出て新鮮な空気を吸いながら、風に当たりながら進むのも面白いです。
デッキの上は座席に座っている時よりも大幅に揺れますのでご注意ください!
まるでジェットコースターに乗っているかのような気持ちを味わうことができました。

途中で見えた滝


茶畑、見えてきました


カーブで見えた後ろの車両



途中駅で出会った子供たち!

※キャンディ方面→ヌワラエリヤ方面の場合は、進行方向に向かって右側の景色がおすすめです!

ちなみに。。。
列車には備えつきのトイレがあります。わりときれいで不自由なく使えました。安心です。
列車備え付けのトイレ


およそ4時間半の高原列車の旅、満喫してきました。
みなさんもぜひ、ヌワラエリヤまでは高原列車に乗っての旅はいかがでしょうか。


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ツアーコードLKD04
セイロン島を横断!
4つの世界遺産とヌワラエリヤ45
ぜひお問合せください!!
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注)ご旅行日により、今回ご紹介しました列車とは異なる列車を手配させていただく場合がございます。予めご了承ください。

2016-09-23

2000年間ジャングルに眠っていたミヒンタレー遺跡

他宗教の国、スリランカ。
ヒンドゥー教、イスラーム教、キリスト教など様々な宗教が根付いていますが、
国民の70%が信じる多数派は仏教です。
敬虔な人が多く、五色の仏教旗は国旗以上によく見かけます。
そんな仏教がこの国に伝来した地がミヒンタレー。
人気の古都アヌラーダプラから片道30分。
アヌラーダプラを訪れた際は、ぜひ寄ってみましょう。

ミヒンタレーは、森の中の小高い丘に作られた遺跡群。
石段を登っていく必要があり、暑さも和らぐ夕方に訪れるのがお勧めです。

二千年間もジャングルに埋まっていたミヒンタレー。野生の猿も多く、自然に溶け込んでいます。

遺跡の中心となるのがアムバスタレー大塔 Ambhasthale Dagoba。仏教を広めるためにインドから渡来したアショーカ王の息子マヒンダと、時のスリランカ(シンハラ王国)の国王デーワーナンピヤ・ティッサが会ったとされている場所に建てられています。

アムバスタレー大塔。後ろの岩はアラダナ・ガラ
 
遺跡はまだ上に続いています。
アムバスタレーを見下ろすように真っ白に存在感を放っている巨大なストゥーパがマハー・サーヤ大塔 Maha Seya Dagoba。
アムバスタレーまで来たからには、ぜひマハー・サーヤまで登ってみましょう。

マハー・サーヤ大塔

ここから西を眺めれば、スリランカ北中部の平原が見渡せる絶景が現れます。
目を凝らせば、10km先にあるアヌラーダプラの仏塔群がぽこぽことジャングルから頭を出しているのも望めます。

マハー・サーヤ大塔からの眺め

夕日を堪能した後は、マハー・サーヤの隣にある岩、「インビテーション・ロック」ことアラダナ・ガラ Aradhana Gala にも行ってみましょう。
古書ではマヒンダが空を飛んできて降り立った場所とされているのがこの岩です。
ただし、階段は滑りやすく照明もないので、要注意です。
アラダナ・ガラからライトアップされたマハー・サーヤを眺めて、ミヒンタレーへの小旅行の締めくくりです。


Text and photos by Yushi Ito

2016-09-01

スリランカのスーパー Food City

アーユボーワン!
ネイチャー・エクスプローラ・ランカの以頭祐志です。

 今回はスリランカのスーパーマーケットのご紹介です。
 八百屋などの個人商店もありますが、スリランカにもスーパーマーケットチェーンがいくつかあり、特にコロンボなどの都市部では日常生活に欠かせないものとなっています。

 チェーンの一つがフード・シティ Food City です。スリランカ全土に展開しており、
250ほどの店舗があります。私たちのオフィスのあるオレックス・シティの中にも入っています。
夜10時まで営業していてとても便利。

大手スーパーマーケットチェーン Food City
 野菜の種類は豊富です。
トマト、キャベツ、キュウリ、カボチャ、ニンジンなどが所狭しと並んでいます。
キュウリは日本のものの3倍くらいの太さがあります。




 穀物コーナー。米食国のスリランカ、お米は多様で、見た目からして全く違うお米が何種類も置かれています。日本と違い、細長くてパサパサしたお米がメインです。
 後ろには豆も。豆カレーを作るのなどに使います。






日本と同じく島国のスリランカ。魚介類が豊富です。
 その奥には肉。ビーフやポークもあります。

















食品だけでなく、雑貨や洗面用品ももちろんあります。
この辺りは日本と同じですね。





そしてなんといっても、スパイス大国。
スパイスなしにスリランカ料理は作れません。
 コリアンダー、クミン、チリ・・・数多のスパイスがスーパーで安価に手に入ります。




 スリランカの人には日常のスパイスですが、日本に帰る前におみやげとしても買われても良いかもしれません。
 スリランカに滞在の際は、訪れてみてはいかがでしょうか。

Text and photos by Yushi Ito

2016-07-20

ダンブッラ、湖のほとりにあるリゾートホテル「アマヤレイクホテル」

アーユボワン!(シンハラ語でこんにちはの意味です。)
今回は世界有数の大遺跡が残るアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの3都市を結ぶ文化三角地帯にあるアマヤレイクホテルをご紹介致します。

ホテルはシーギリヤとダンブッラの中間にあります。
ダンブッラの街から車だと約40分ほどで到着します。



ホテルはこのような自然に囲まれています。
デラックスホテルの快適さとスリランカらしさが融合されたホテル

アマヤレイクホテルのコンセプトはスリランカの伝統文化です。
お客様が到着すると、民族音楽のドラム演奏で迎えます。
他にも土壁など地元の建材を用いた伝統的なコテージがあります。

トロピカルな色使いのファブリック。

緑に囲まれたプライベート空間

客室は全室個室のコテージタイプのヴィラでプライベート感があります。
ヴィラのタイプは4種類あります。
グレードが上がるほど、お部屋やベッドが大きくなります。
スイートルームには広々としたプライベートプールや簡易キッチンまであります。
また、どのお部屋もたくさんの自然に囲まれています。風通しが良く、鳥の声や、木の葉が風に吹かれる音が聞こえてきます。
ヴィラを出るとそこは、まばゆい緑がいっぱいです。歩くだけで森林浴ができます。
早朝の霧がかかった穏やかなカンダラマ湖周辺の散歩は心が落ち着きます。

すっきりと清潔な客室です。
木製の家具と温かみのある照明が落ち着きます。

開放的なダイニングで自家製野菜を使った料理を!

ダイニングは高い天井にエレガントな照明、それに心地の良い音楽が流れています。
野菜は全て敷地内の畑で作られた自家栽培のものが使われています。
レストランの一押し料理に、湖で取れた魚に自家製野菜とガーリッククリームとレモンを詰め込んでマリネしたものがあります。

ガーデンのグリーンと柱の黄色がマッチングしています。
自然のど真ん中にあるホテルだからできるアクティビティ

様々なアクティビティにも参加可能です。
テニスコートでテニスやプールで泳ぐことはもちろん。
牛車に乗って辺りを散策したり、エレファントサファリで森林浴したりもできます。
また、ホテルの周りの自然には色々な種類の鳥が生息しており、バードウォッチングでは美しい鳥たちを見ることができます。よく見られる鳥は、白鷺、明るいエメラレルド色のオオホンセイインコ、美しい青い鳥ブルーヒタキなどが見られます。

アーユルヴェーダ専用のスパがあり、トリートメントが充実しています。
フェイシャルトリートメント、ボディトリートメント、マッサージがあります。施術はオープンエアーなお部屋で、周りの熱帯植物の香りや匂いを感じながら受けることができます。

カンダラマ湖畔にホテルはあります。湖周辺の散歩も楽しめます。
シーギリヤロックを登った後やダンブッラの遺跡を巡った後に、ここアマヤレイクホテルで疲れた体を癒してみてはいかがでしょうか。

Text by Ayana Alles

2016-07-08

洞窟の中にお寺!?ダンブッラ石窟寺院(後編)


前編では5つある洞窟のうち2つ目までご紹介いたしました。
今回は残りの3つについてご紹介いたします。

第3窟から第5窟は18世紀から20世紀に造られたり、修復されたりしている新しい窟です。

石窟は第1窟から第5窟へと古い順に並んでいます。

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ

「偉大な新しい寺」という意味の名前がついた第3窟。
18世紀にキャンディ王朝のキルティ・スリ・ラジャシンハラ王によって造られました。
57体もの仏像があり、その中には全長9mの涅槃仏もあります。

第3窟に並ぶ仏像。ここでも岩肌には壁画が描かれています。

第4窟 パッツィーマ・ヴィハーラ

第3窟までに比べると規模が小さい窟です。
キャンディ王朝(1469年〜1815年)の末期に造られた比較的新しいもので、10体の仏像が安置されています。
中心には洞窟と繋がった岩を掘ってできたブッダ座像があります。


第5窟 デワナ・アルト・ヴィハーラ

最も新しい窟です。1915年に造られましたが、誰が造ったのかははっきりしていません。黄金色の寝仏の他に、ヒンドゥーの神であるムルガンことカタラガマやヴィシュヌ、地元の守護神デゥァータ、バンターラの各神像が並んでいます。

時代とともに修復が繰り返されてきた極彩色の仏像。

拝観マナーについて

厳粛な気配が漂うダンブッラ石窟寺院。
世界遺産であるため、世界中から多くの観光客が訪れる観光地である一方で、地元の多くの仏教徒にとっては大切な聖地です。
そのため、拝観マナーについては気を付けたいものです。
特に写真撮影には注意が必要です。仏像のみを写真に収めるのは問題ありません。しかし、記念撮影を目的に仏像に背を向けて一緒に写真を撮るのは厳禁です。一緒に撮りたい場合は仏像に手を合わせているようにしましょう。

また、スリランカの仏教寺院では白い服を着てお参りに来る習慣があります。白は清浄さの象徴とされていることからです。真っ白の服装でなくても、白の割合の多い服装での参拝をお勧めします。
寺院内は土足厳禁のため靴下か裸足になります。

歴代の王に保護されてきたダンブッラ石窟寺院。ひんやりとした洞窟の中には穏やかな静けさと神聖な空気が満ちています。しばし、この空間に身を置いてみてはいかがでしょうか。

Text by Ayana Alles

2016-07-04

洞窟の中にお寺!?ダンブッラ石窟寺院(前編)

世界遺産・ダンブッラ石窟寺院の歴史

スリランカ中央部、文化三角地帯の中にあるダンブッラ。
小さな町ですが、ここにはスリランカ最大の石窟寺院があります。

この寺院の始まりは紀元前1世紀。シンハラ王のワラガムバーフによって建てられました。
王は、タミル軍の侵略によって、当時首都であったアヌラーダプラから追放されました。その際、ここダンブッラの高さ200m近い岩山の洞窟に身を隠していましたが、戦に勝ち、再び王の座に戻りました。それを記念して隠れ場所であったこの地に寺院が建てられたのです。

その後、寺院は増築が繰り返され、スリランカを代表する仏教寺院へと発展しました。1991年には世界遺産に登録されています。

寺院まではこのような階段を上っていきます。
15~20分ほど登ると寺院入口に到着します。

石窟は5つに分かれています。前編では第1窟と第2窟をご紹介いたします。

最古の洞窟に寺院最大の本尊仏

第1窟は紀元前1世紀に造られた、もっとも古い石窟です。また、最も大きな涅槃像があり、その大きさは全長15mもあります。この涅槃像は、足の裏が真っ赤なのが特徴です。これには、釈迦が赤土を地を歩いてスリランカまでやってきたからだという説があります。

つま先が少しずれていることが涅槃仏のお姿を現します。
自然石に彫られた涅槃仏が横たわっています。
第1窟には「デーワ・ラージャ・ヴィハーラ」という名前が付いています。意味は『神々の王の寺』です。
窟内にヒンドゥー教の神、ヴィシュヌも祀られており、これが洞窟の名前の由来になっています。

ヴィシュヌ寺院、入り口。
圧巻の壁画と聖水がある第2窟

第2窟は幅52m、奥行き25mでダンブッラ最大の洞窟です。
壁や天井一面に描かれた壁画が見事です。ブッダの生涯、スリランカの歴史がびっしりと描かれていて総面積は2100平方メートルにも及びます。

仏教絵巻が岩肌一面に描かれています。
壁画は古いですが、保存状態が良いので、この様にはっきり見られます。
洞窟内の奥に天井から湧き水が滴り落ちています。
雫の落ちるところには壺が置かれています。岩山の頂上にもかかわらず絶えず雫が落ちています。そうして貯まった壺の中の水は聖水とされ、重要な儀式の際にのみ僧が飲みます。
この水を飲むと何も食べなくても過ごせるのだそうです。
ちなみにダンブッラとは「水の湧き出る岩」という意味で、ここが名前の由来になっています。

石の囲いとフェンスで守られる聖水。
56体もの仏像が安置されています。

後編では第3窟から第5窟をご紹介いたします。

Text by Ayana Alles