2018-09-25

スリランカの仮面について

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。
先日、問い合わせいただきましたお客様から、
ブログ読んでいます!
と嬉しいお言葉をいただきました。

これからも一生懸命、書きます!
本当に嬉しいです、ありがとうございます。

さて、今回ご紹介させていただくのは、
「スリランカの仮面」
についてです。

仮面といえば、皆様何をイメージされますか。。?
たくさんの仮面が並びます
私はなぜか、仮面ライダーが頭から離れません・・・
仮面ライダーって、虫がモデルなんですよね、、バッタ?
虫があんなパワーを持っちゃうなんて。

話がそれました・・・すみません。
スリランカでは仮面は仮面劇に利用され、
大きく2つの種類の仮面があります。
本日はその2つの仮面についてご案内いたします。

スリランカレストラン「カラピンチャ」の店先に飾られている仮面

民衆劇:【コーラム】
伝説の王、サムマタが王妃デヴィを喜ばせるために作られたと言われる
娯楽性の高い劇で、新年や祝い事の席、ショー等で見ることができます。

・・・コーラムが始まったとされる伝承・・・・
王妃デヴィは懐妊した時に、未だかつて見たことのない舞踊を見たいと言い出しました。
当時、女性の妊娠中に生じた欲望は悪霊の仕業と考えられていました。
これを叶えないと災いが振りかかるので、王は全国にふれを出して芸人を集めました。
しかし王妃の目に叶うものはいませんでした。
王が苦悩して病に倒れているところ、工芸の神であるヴィシュバカルマンが
宮殿の庭に仮面一式をもたらしました。
その仮面を用いて踊られた舞踊が王妃の心を満たしました。
以後、見世物としてコーラムが執り行われるようになったそうです。

今でもコーラムが演じられる際には必ずサムマタ王と
デヴィ王妃は重要人物として登場します。

使用されている仮面はもちろん、お土産屋で購入することもできます。
インテリアとして室内に飾るのも良いですね!


もう一方の仮面劇・・・・
悪魔祓いの儀式:【トゥイル】
病気を治すために行なわれる劇で利用されます。
仮面博物館に展示されている仮面たち・・・

スリランカでは人が病気になる原因を「ヤカー」と呼ばれる
悪霊や死霊の祟りのせいだとし、それを取り除くために霊能者による
仮面劇が行なわれるのです。
特に南部のほうでは今もこの信仰が強いですね。

患者の前に病気を現すさまざまな仮面をかぶった霊能者が登場し、
患者から食べ物をもらったり、患者の体を離れていく演技をすることで
患者が病から解放されるといわれています。

トゥイルで利用される仮面は、コーラムのものとは違って人に見せないようにします。
部屋の中に置いていたら悪魔が呼び込まれてしまい、
家族が病気になると信じられているからです。
お土産屋でも並ぶことは、ほとんどありません。

普段は見ることができないトゥイルで利用される仮面。
悪魔を表すのでちょっと怖く不気味ですが、これらは仮面博物館で
みることができちゃうんです!!
お店の様子をちらり

長くなってしまいましたので、仮面博物館に関しての紹介はまた次回、
ご紹介させていただきますね!

9月ももうまもなく終わります。
10月以降、年末年始のお問い合わせもどしどしお待ちしております!

■お問い合わせはこちらから■

Text by Reina Sakamoto

2018-09-20

ポロンナルワの見どころ ベスト5!

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカのカナルです。

少し前まではシギリヤヘ行かれる方の中、ミンネリヤ国立公園でサファリする方は多かったです。9月現在の時期はまだまだエレファントギャザリングが見えますが、シギリヤ訪問後、ポロンナルワヘ移動したいと多くの方からお問合せいただいております。

また、ミンネリヤ国立公園でサファリはしたいですが、1日サファリに過ごすのは時間がもったいないとのご意見もいただいております。
そのような方へは朝ポロンナルワを訪問され、その後ミンネリヤ国立公園にてサファリされるように、ご案内しております。

ポロンナルワでどれぐらいの時間が必要ですか。。
中には何が見えますか。。
効率よく回りたいので、ベスト見所を教えてください。。
短時間での観光は可能ですか。。などなど様々なお問合せされる方がいらっしゃいますので、本日はそのポロンナルワのベスト(私からのお勧め)を紹介させていただきます。

ポロンナルワはシギリヤから約60キロ(専用車にて約1時間)、コロンボから北東約220キロ(専用車にて約5時間)の距離に位置します。
今より800年頃前までには経済的にスリランカの中心の街でした。
また、チョーラ王朝時代・シンハラ王朝時代の約3世紀はスリランカの首都の街でもありました。
現在でもその時代の城跡、たくさんのお寺や伝統的な建物がたくさん見えます。
その中で、本日は私からおすすめの5ヶ所を紹介いたします。
拡大なランカティラカ(この中には頭の取れた仏像が見られます)。
1.宮殿跡(The Royal Palace)
こちらはポロンナルワの中でも一番人気なアトラクションかもしれません。ポロンナルワの入り口から入ったら一番近い場所にもありますし、現在の建物がお城だった当時には7階建てであったと言われています。現在は3階建ての壁のみが残っています。当時は50部屋もある建物だった遺跡は現在も3mの厚い壁があり、その高さ(31mと言われます)も現代のように機械などがない時代に造られたものであり魅力的です。
その隣に閣議場があります。閣議場の壁はたくさんの象の彫刻があり、現在まで守られています。閣議場に上がる前に横から見ることができます。また、ここの階段も大きな2つのライオンに守られている門です。閣議場に上がったら王が座るライオンが彫かれている席を始め、当時の首相、大臣、将軍などが座る席があったと言われています。
当時は巨大なお城のイメージができる宮殿跡
2.クワドングル(The Sacred Quadrangle)
宮殿跡の集まりがある場所から北側にポロンナルワの遺跡群が集まっている場所ります。
これは、クワドングルと言われ、ポロンナルワ内でも美しい、魅力的な遺跡が残っています。その中にあるVatadageは大きい円形で、一番目立ちます。4つの入り口があり、中にも東西南北それぞれに向けている仏像が見えます。外側にガードストーン(このダーガバに悪魔が入らないように守るストーンと信じられている)とムーンストーン(人の誕生、高齢、病気、死のサイクルを表すもの:諸説あり)が注目的です。
その他もハタダーゲ(60時間で作られたと言われる当時2階の建物、一時ここに仏歯が置いてあったという人もいます。)、石の本のように見えるガルポタ、7階建てのサトゥマル・プラサーダ、小仏像なども魅力的です。

北口からと取られたワタダーゲ
3.ランコトゥ・ヴィハーラ(Rankot Vihara)
12世紀に造られたと言われているこのダーガバはポロンナルワの中では一番、スリランカの中でも4番目に大きい、55メートルの高さで迫力のあるダーバガです。12世紀に当時のニッサンカ・マーラ王(1187から1196までの王)により作られていると言われています。横にある登録にはこのダバーガを作られた際にニッサンカ・マーラ王が建築時に神様ヘの思いを込めてきちんと作られているかを定期的にチェックしていたと書かれています。スリランカの中にある、ランコトゥ・ヴィハーラより大きい3つ(すべてアヌラダプーラにある)と似ているともいわれていますが、すべてレンガで作られており、魅力的です。

ランコトゥ・ヴィハーラ
4.キリ・ヴィハーラ(Kiri Vihara)
ランコトゥ・ヴィハーラから北側に進みますと、ゴーパラ・パッバタやランカティラカがあり、その北側に真っ白なキリ・ヴィハーラダバーガがみることができます。シンハラ語で、「キリ」とはミルクという意味があります。一時期森の中になくなったと言われているポロンナルワを見つかった時に、キリ・ヴィハーラを確認すると、約700年前に塗られた白色(石灰から作られた色)がそのまま残っているのがわかりました。
こちらはパラークラマ・バーフ(Parakrama Bahu)の女王であったスバドラ(Subadhra)が建てた言われているこのダバーガはポロンナルワの中でも美しく守られたダバーガであります。
白色に塗られたキリ・ヴィハーラ
5ガル・ヴィハーラ
ガル・ヴィハーラはポロンナルワで一番多くの人に訪問される遺跡であり、一枚の石(岩)に彫られた4つの仏像が見ることができ、人気なアトラクションです。
立象はブッダ―の一番人気な学生でもあったアナンダの仏象だと言われることもありますが、すべてが仏像であることが確認されています。ただし、7メートルでもある立象はこの中でも、一番きれいに造られているという人が多いです。ハスの台座にある立象の顔が悲しそうに見えます。目が半分閉じているように見えるこの姿はとても珍しいです。
寝姿に見える14メートルの仏像はブッダ―がニルヴァーナに入る際の仏像であり、スリランカの中でも多くの場所に見られる姿です。
また、人工的に造られた洞窟のような場所の中にインドやスリランカでもたくさん見える仏陀―の姿が見えています。

仏像が並ぶガル・ヴィハーラ
以上、ポロンナルワヘ行かれる方ヘ私からのお勧めの5ヶ所をご案内させていただきました。
ポロンナルワは広い観光地ですので、こちらに紹介していない場所もたくさんございますので、ご興味のある方は1日でも過ごせる見所があります。

弊社でもポロンナルワを含めたツアーを案内させていただいておりますので、是非ご確認ください。

スリランカの文化遺産全6ヶ所を巡る!モデルプラン スリランカ周遊 7泊8日

どうぞ、よろしくお願いいたします。

Text by Sanjib  Raj Khanal
Photo by Saiyu Travel

2018-09-10

スリランカの偉人、JR・ジャヤワルダナさんのご紹介

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。

9月はシルバーウィークの日取りもよく、大変多くのお問い合わせを
いただいております。ありがとうございます。

さて、本日はそんなシルバーウィークにスリランカにいらっしゃる方へ
ぜひ、訪れていただきたい場所をご紹介させていただきます。

記念館の入り口にあるスリランカの国旗

コロンボにある、J.R.ジャヤワルダナ文化センターです。
※土曜・日曜・スリランカの祝日はお休みです!ご注意ください!

そもそも、どなた?という方も多いと思います。

彼が注目を浴びることとなったのは、第二次世界大戦後の
サンフランシスコ講和会議でです。
この会議ではソ連を中心とした参加国の多くが、戦争に敗北した日本への
莫大な賠償を求めていました。

一説には日本は6分裂にされていたかもしれなかったこの会議。
そんな中、当時セイロン自治領の大蔵大臣だったジャヤワルダナ氏の
演説が始まったのです。

演説の様子を記録した1枚

実はスリランカも日本軍による損害を受けていましたが、
ジャヤワルダナ氏はスリランカは全ての対日賠償請求権を放棄し、
日本の独立を各国に訴えたのです。

スリランカは日本と同じ仏教国である事を述べた上で、
「憎しみは憎しみによって止むことはなく、愛によって止む」
と発言し、この言葉は後世にも引き継がれるものとなっています。

ジャヤワルダナ氏の石像
この演説もあって、日本は分裂されることなく、
今の姿のまま、世界大戦後もどの国にも支配されずにすみました。
彼は戦後の日本復興の道筋を作ってくれた、
と言っても過言ではないでしょう。

当時の総理大臣であった吉田茂さんは、
「日本人はこの大恩を後世まで忘れてはならない」
と語ったとも言われています。

日本記念館の入り口にある国旗

その後、ジャヤワルダナ氏ははスリランカ建国に貢献し、
大統領制になってからは初の大統領に就任します。

余談ですが、スリランカの首都スリジャヤワルダナプラコッテは、
ジャヤワルダナさんの名前にちなんで命名されたものだそうですよ。

中学校の地理の授業で、
何度も書いて覚えました、スリジャヤワルダナプラコッテ・・
スリジャヤワルダナプラコッテ・・・
スリジャヤワルダナプラコッテ・・・
世界でも一番長い首都名・・・・
なんだか懐かしいです。

日本記念館の展示物

日本を救ってくれたジャヤワルダナ氏。
親日家として何度も、日本を訪問されたそうです。

コロンボの記念館には日本記念館という別館があり、
彼が日本に来て集めたものや、日本からプレゼントとして
送った記念品も多々あります。

日本記念館に飾られた羽子板

私が最も驚き、感動したエピソードは目を寄付した話です。

「右目はスリランカ人に、左目は日本人に」

と遺言書に書かれていたそうで、実際に群馬県の女性に
左目の角膜が移植されたそうです。

その後も、現在までに約3,000ものの角膜がスリランカから提供されているのだとか。

亡くなってからも人のためになりたい、と尽くした
ジャヤワルダナ氏。

コロンボの記念館を訪問すると、彼の生涯集めたコレクションや
スリランカと日本との友好関係も見つめ直す事ができること間違いなしです。


お客様の中には、涙を流すかたもいらっしゃるほどです。
ぜひ、ご旅行の際にはお立ち寄りくださいませ。


Text and Photo by Reina Sakamoto

2018-09-05

ミリッサのホエールウォッチング

アーユーボーワン!!

ネイチャーエクスプローラーランカのカナルです。

日本は台風があったようですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
台風の影響があった場所は少しでも早く回復することをお祈りいたします。

さて、スリランカにてお楽しみいただけるホエールウォッチングについてご紹介させていただきます。

スリランカの中にはホエールウォッチングするには主に3か所は有名です。
1.ミリッサ(コロンボから南東方向ヘ約150キロ、ゴール経由にて約3時間)
2.カルピティア (コロンボから北西方向ヘ約180キロ、専用車にて約4.5時間)
3.トリンコマリー(コロンボから東北方向ヘ約260キロ、専用車にて約6時間)

上記の中でも、ミリッサはコロンボから近い場所にあり、ホエールウォッチング後コロンボヘ戻ることもできたり、ホエールウォッチング後他の観光も可能というのメリットがあり、とても人気なホエールウォッチングスポットです。
本日はその人気のミリッサでのホエールウォッチングをご紹介させていただきます。

まず、ミリッサでは、世界最大の哺乳類動物であるシロナガクジラ、マッコウクジラやシャチなど様々見ることができます。
ホエールを求めて、朝の6:30時頃に船が出発する港まで行きます。
港の近くにある販売カウンターからチケットを購入し船の方に行きます。

今回はMirissa Water Sportの船に乗りました。このチケットは船に乗る際にチェックされます。
船はシェアボートになるため、他にもたくさんの方が乗ります。
(前の席を確保するためには、早めに港ヘ行かれることをお勧めいたします)。
ホエールウォッチングの船は様々ありますが、その中でも2段のあるものはたくさん使われているようです。今回の船は1階に座れる席(船によって数が違います)があり、2階にはマットレスを敷いたものでした。
(朝の出発が早いため、マットレスに寝る人もいました)。
このような2段建ての船が多く使われます。
出発後、しばらくは海洋生物はいないため周りの海の景色を楽しみください。今回は見えなかったが、場合によりイルカなどが遊んでいるのが見えることもある様です。船会社により朝食が付いているところもありますので、しばらくは海での朝食をお楽しみください。
 出航してからしばらく経ちますと、船のスタッフが何かに声掛けているのが聞こえます。注目すると、何かが見えているようです。急ぎ写真を撮りますと、亀でした。驚くほどの大きいサイズでゆっくりと泳いでいました。
船から見える海亀
また、船が動き続けます。船のガードレールからじっと横に見続けますと、かわいいイルカ達が泳ぎながらよってくる。小っちゃくてかわいいドルフィンです。 船が海の深い方へ進めば進むほど、見えるイルカのサイズが増えていたように個人的に思いました。イルカの群れが見えたこともありました。
ジャンプしているイルカの群れ
余談ですが、イルカが見えて、クジラを探しながら船がたくさん動きますので、船酔いのある方は薬を持つことをお勧めいたします。チケットを購入する場所に薬箱が置いていることがおおいので、必要な分取ることができます(通常無料!)。
さて、ホエールウォッチングの話に戻ります。クジラは野生動物ですので、観察できる可能性は半々です。船の運転手は他の船の運転手と連絡を取り合いながらクジラを探していますので、仮に他のところで見えたらすぐに連絡してくれるようです。その場合、急いで船をクジラが見えた方向ヘ動かすことが多いです。
クジラを求めて来る他のホエールウォッチング船
また、見えたと思って船を動かしたらクジラが他の場所へ移動してしまい、結局見えない可能性も十分にあります。 このように、急いで船をいろんな方向ヘ動かしながらクジラを探すのはホエールウォッチングですね。
たくさん探したところクジラが見えなかったら船の中に寝る人もたくさんいます。風と潮の流れで海の水が顔や体に飛んでくることもたくさんあります。
(船により帰りの際にフェイスタオルを配ることもありますので、ご安心ください)。
約3時間いろんな方向ヘイルカ、亀、その他の海洋生物を観察しながらクジラ探したところ、やっと1匹のクジラが姿を見せました。
最初に息で泉を作るクジラ
最初は海の中から何か泉のようなものが見えると、船の運転手さんは急いでその方向ヘ船を動かします。その直後に大きなシロナガクジラの背中が見えました。 あんなに大きい体を持ちよく海の中に泳いでいることに驚きでした。
ホエールウォッチングのイメージを持つクジラの尻尾
クジラが見えた後は船が港ヘ戻ります。合計で約5時間程かかりますので、殆どの参加者は船の中で寝ていました。確かに朝の早い出発と日中の船揺れが体に負担をかけると思います。
お戻りの時間により船の中に軽い昼食を用意する船もあります。
(午前中に帰られたら用意はありませんし、船により違います)
また、今回の船の中にはフェイスタオルもくれましたので、海水が付いた顔を拭き、すっきり!
また、戻りの際にもイルカや亀、その他の海洋生物が見えることがありますので、ご注目ください。

さて、簡単にホエールウォッチングを紹介させていただきましたが、弊社でもホエールウォッチングを組み込まれたツアーをご案内させていただいております。
ツアー日程、料金などは下記のリンクにてご確認いただけます。

ミリッサ ホエールウォッチングとヤーラ国立公園サファリネイチャースペシャル4泊5日

11月~4月が特に遭遇率の高いベストシーズンにあたりますので、スリランカのホエールウォッチングをお考えでしたらお問合せ・お申込みをお待ちしております。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

Photo by Saiyu Travel
Text by Sanjib Raj Khanal

2018-08-30

15mもの石仏が残る・ブドゥルワーガラ

アーユーボワン!
ネイチャー・エクスプローラーの橋本です。

本日は、スリランカでは珍しい大乗仏教の遺跡である・ブドゥルワーガラを紹介いたします。
なかなかアクセスしにくい場所にあるので、時間が限られたご旅行の場合はタクシー手配をしないと訪問は難しいですが、スリランカの仏教の歴史や遺跡に興味のある方には必見の遺跡です。
磨崖仏
ちなみに、スリランカでは古来から釈迦自身が生涯のうちで3度来島したと信じられているのはご存知でしょうか。1度目は成道後9か月頃キャンディ東部のマヒヤンガナに、2度目は成道後5年頃ジャフナ半島のナーガディーパに、最後は8年頃コロンボ近くのキャラニヤ、です。それぞれ、仏教における重要な場所として、たくさんの巡礼者が現在も訪れています。
現代スリランカは上座部仏教を信仰しており、残る遺跡もほとんどが上座部仏教のものです。ですが、かつては大乗仏教が主流であった時代もありました。このブドゥルワーガラの磨崖仏は9世紀に作成されたといわれていますが、スリランカでは珍しく大乗仏教の仏像が残ります。

3体の石仏

近寄り過ぎると全体が見えないほどの大きさ

中央には15mの観音菩薩が立ち、両脇にも3体ずつの像が立っています。向かって左側は真ん中に観音、左がスグナ・クマーラ、右がターラ菩薩です。向かって右側には中央に弥勒菩薩、左側に文殊菩薩、右に金剛杵という法具を持つ金剛薩埵(バジラパーニ)が立っています。
ブドゥルワーガラは、残る文献が少なく詳細は不明な点が多いです。いつ頃のものなのかも詳しくは分かっていませんが、インド仏教美術史にてターラ菩薩が現れ始めるのが9世紀以降なことから、9~10世紀ごろにできたものといわれています。

9世紀にできたとは思えないほど、現在も美しく残るブドゥルワーガラの石仏。
皆様も、ぜひ訪問されてみてください。

現地までの専用車手配、ならびにガイド手配等、ご希望に応じてアレンジ致します。


Text by HASHIMOTO
Photo by Saiyu Travel





2018-08-24

[早朝・深夜着の方向け]よくある質問答えます!!

アーユボワーン!!!

ネイチャー・エクスプローラー・ランカの坂本です。

夏休みの駆け込みツアー手配、まだまだ間に合います!
現在最も人気なのはシギリヤの日帰り観光ツアーです。
★コロンボ発】シギリヤ/ダンブッラ日帰りプラン★

嬉しいことに大変多くのお問い合わせをいただいております。
日本語ドライバーガイドは人数に限りがありますので、
ご希望の方はぜひ!お早めにお問い合わせください。

一度は見たい!シギリヤ・レディ (現在は撮影禁止です)

シギリヤのホテルドロップ、キャンディのホテルドロップ、など
リクエストがありましたらどうぞお気軽にお問い合わせくださいね。

頂上までの道のり、階段はかなり急です!

さて!
本日はこれまでの手配・通信で多く頂戴した質問に関して
ご紹介もかねて回答したいと思います。

■両替に関して■
両替所は24時間やっていますか?というご質問、多くいただきます。
やっています!
コロンボの空港は24時間空いている空港ですので、必要最低限の施設は利用できます。

ターンテーブルの様子

余談ですが、いまどき24時間やっていない空港なんてあるの!?っと思う方、
いらっしゃるのではないでしょうか。。。。
弊社の姉妹会社があるネパールの空港は朝6時~朝3時までの21時間体制!
どうしても3時間は休みたかったのでしょうね。。。

話を戻します。
空港のイミグレーションの先には左右に免税店がずらり。
エスカレーターを下り、ターンテーブルで荷物をピックアップ。
そして税関を抜けると、各銀行の両替カウンターが数件あります。
空港のルールとして、レートはどこも一緒、
手数料は0(ナシ)ですのでどこのカウンターで行なっても変わりありません。

ちなみに、税関を背にして左端には、
キャッシングを利用できるATMもあります(2台)。
VISAカード、MasterCard、AMERICAN EXPRESSは利用可能です。

空港出口付近

■空港からの移動に関して■
短いお休みしか取れない、できる限り移動時間を短縮したい!!
効率良く周りたい!
というリクエスト、大変多くいただきます。

スリランカの道路事情。
かなり快適な道路です。地図でよくみるA6(コロンボ-トリンコマリー)、
A9(キャンディ-ジャフナ)は幹線道路、
アスファルトで固められた道路になります。

運がよければ野生の象に出会えます!
きれいな道路ですよね。

[移動時間]
コロンボ - ゴール間はおよそ2時間。
コロンボ - キャンディ間はおよそ2.5時間。
コロンボ - シギリヤ間はおよそ4時間。
コロンボ - アヌラーダプラ間はおよそ5時間。

シギリヤはちょっと良いホテルにご宿泊の皆様が多いので、
夜間に到着は個人的にはもったいない!と思ってしまいます。

キャンディは移動時間が短めですが、標高が少しあがるため、
霧っぽくなりやすいです。

以上から、個人的には高速道路を利用して移動できるゴールがおすすめです。
翌日、早朝からミリッサ沖でのホエールウォッチングに出かけることも可能ですし、
人気のヤーラ国立公園へ向う中間地点、とお考えいただくことも可能です。
翌日は朝から移動し、午後サファリをお楽しみいただけます!

ヤーラ国立公園内のジープ

■国内線に関して■
スリランカでも国内線が飛んでいます。
Cinnamon Airです。

一区間、諸税込みで250USドル前後。
人気の区間はコロンボ - シギリヤ:35分、
コロンボ - ハンバントタ(ヤーラに最も近い空港):45分です。

Cinnamon Airのサイトではお徳な割引(Promotion Discount)が行なわれていることもあります!
スケジュール等も確認できますので、よろしければこちらもご覧ください。
○Cinnamon Air公式サイト〇


私もまだ機会がありませんが、シギリヤロックを上空から見るのは
楽しそうですよね!!
検討されるのもありだと思います。

学生さん!!かわいい!!

先日、ゴールでの1枚。
スリランカの学校征服は上から下まで真っ白!
靴まで白いと、さすがに汚れを気にしちゃうのは私だけでしょうか・・・


夏休み、年末年始、
ご旅行のご相談、随時受け付けております!

どうぞお気軽にお問い合わせください!
こちらをクリック!


Text by Reina Sakamoto
Photo by Saiyu Travel

2018-08-20

世界遺産ダンブッラの5つの石窟寺院の紹介

アーユーボーワン!!

ネイチャーエクスプローラーランカのカナルです。

この時期はシギリヤ方面ヘ行かれる方が多く見られます。特に、シギリヤで数泊し、ミンネリヤ国立公園にてジャングルサファリする方は多いです。
シギリヤ方面へ行く際に人気のダンブッラヘ立ち寄ることもとても人気ですね。
本日は、そのダンブッラの歩き方を紹介させていただければと思います。

コロンボから約4時間の運転距離、シギリヤから約30分にダンブッラがあります。
ダンブッラといえば、Golden Templeのイメージがある様ですが、少々階段を上がったら石窟寺院のご見学ができます。
その石窟はスリランカの歴史にとても重要なものであり、本日すべての5つ石窟寺院を紹介させていただきます。
入り口から見えるダンブッラ石窟寺院の外観
駐車場から石窟のある場所までの歩き方:
石窟のある場所は少々階段を上がっていく必要があります。
駐車場から階段上がったらすぐにカウンターがありまして、そこでまず入場料を払います。(現時点にてダンブッラの入場料,1名様10USドル)
その後、途中から見える美しい森と遠方に見える山などの景色楽しみながら約20分ごろ階段を上りますと、石窟寺院の入り口に着きます。
寺院の中は土足禁止ですので、入り口付近にて靴などを預けてください。
その後、初めて石窟寺院の方へ進みます。

ダンブッラにある石窟寺院は主に5窟に分かれています。そこで、12世紀に造られた石窟もあれば、1900年代に造られたものもあります。

下記にて各寺院について短く説明いたします。

第1石窟(Deva Raja Viharaya)
入口から入ったら直ぐにありますのは、第1石窟です。Deva Raja Viharayaと言われる石窟はサンスクリット語のデヴァ(神様)とラジャ(王様)から成り立ち、仏教徒であり、仏陀の学生でもあったサッカ(Sakka)王が最終的に作った石窟だと信じられています。石窟の中に長さ15mの寝釈迦の仏像があります。仏陀のParinirvana(入滅)の姿を表すこの仏像は自然の石を刻み造られており、とても感動的です。
石窟の中は仏陀にとても好かれていたと言われているアナンダ(Ananda)の仏像は足元当りに見えます。また、仏陀の座っている姿も見えます。
また、石窟内にヒンドゥー教の最大神の一人と言われているビスヌ神の小さいお寺もあります。このお寺は通常閉まっておりますが、外からいることが出来ます。
第1石窟寺院の中にある寝釈迦像

寝釈迦の足元に見えるアナンダの姿
第2石窟(Maharaja Viharaya)
第2石窟はMaharaja石窟であり、偉大な王という意味です。Valagamba ともいわれる当時のアヌラダプーラの王Vattagamani Abhayaによりこの石窟が作られたと言われています。
ダンブッラにある石窟の中で一番大きい石窟の中は50個以上の仏像があり、その中でも入口付近のAbhaya Mudra (アバヤムドゥラ:平和にある様な手の形している姿)が印象的です。また、屋根には仏陀の生涯を含むたくさんの絵が描いてあり、所々はスリランカの歴史に関する絵も見えます。拡大な屋根のスペースを少しも残さずペインティングされているのは印象的です。
第2石窟寺院の中にあるValagambaの仏像
第3石窟(Maha Alut Viharaya)
18世紀まで収納室として使われたと言われるこの石窟は第2石窟寺院とは石工壁で分けられています。18世紀に当日キャンディの王Kirti Shree Rajasingheによりお寺に変えられた言われており、その歴史通りに石窟寺院の名前も“新しい寺院”という意味があります。
この寺院は約50体の像があり、入り口に面した仏陀の大きい象が印象的です。
第3石窟の中に見える仏像一覧
また、石窟寺院の屋根もフレスコの絵に埋められており、仏陀の生涯やに仏教に関するストーリーの絵を見ることができます。第1石窟寺院と同様に見える寝釈迦の仏像(右手を枕にし、お休み中の姿)が見えます。その周りに8体の仏像が見えます。この石窟寺院にはキャンディアン王朝時代のアートを楽しむことができます。
第3石窟内の雰囲気

第4石窟(Paschima Viharaya)

Paschima Viharaya (西の寺院という意味)はまでくると岩が低くなっており、狭く感じます。大4石窟寺院の中は10体の仏像があり、すべては黄色く塗られています。また、屋根に描かれた絵は明るい色を使っているものは多いので、この石窟寺院自体がとてもきれいに見えます。一番印象的なのはTORANA(塔門)の中に見えるDyana Mudra(静慮)の姿)にある仏像です。また、寺院内にソマセーティアともいわれるストゥーパが見えます。これは、当時アヌラーダプラ王の奥様、ソマワティのストゥーパであり、中にはソマワティのジュエリーがあると信じられています。個人的にここにある5石窟の中で、第4石窟は一番好きです。
第4石窟寺院の中に見える仏像

第5石窟(Devana Aluth Viharaya)
第5石窟寺院を出たら見えるダンブッラ石窟寺院の外観
この石窟はダンブッラの石窟の中で最も新しい石窟であり、仏陀とヒンドゥー教の神様の仏像などが見えます。中には上からコブラに守られている仏像が見えこれも印象的です。比較的に新しい寺院ですので、コンクリートに造られた仏像が多いです。


ダンブッラの石窟寺院を短く紹介いたしました。
寺院の中にある絵などは既存の絵を直す場合と新たに描く場合があり、その中のどちらが新しいもので、どちらが古いものなのかは正確に分けられないものですが、石窟の中に入って見学する際には感動せずにはいられないものであります。

また、弊社にもダンブッラを含めたスリランカ周遊のツアーのご案内しておりますので、
是非ご検討いただき、お問合せください。
こちらにてお勧めのツアーの中数ツアーのリンクを掲載させていただきます。


どうぞ、よろしくお願いいたします。

Text by Sanjib Raj Khanal
Photo by Saiyu Travel