“スリランカのお母さんの味”を再現したい!そんなときに出会ったのは…
私のスリランカ人の旦那は、日本に来てもう11年になります。
日本食は刺身から鍋まで、なんでも食べられるのですが、
それでも、やっぱり祖国の料理は食べたくなるし、格別なよう…。
そんな旦那に美味しいスリランカ料理を作ってあげたい!
でも、なかなか“スリランカのお母さんの味”を再現できないのが長年の悩みでした。
そんなときに出会った救世主がこれ!!
日本初のスリランカ料理レシピ本です。
家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理 |
著者の香取薫先生は、インド・スパイス料理研究家。
日本で「キッチンスタジオペイズリー」という料理教室を主宰されているだけあって、
初心者にもわかりやすい内容になっています。
インドだけでなく、スリランカにも若いころから通っていた香取先生。
「いつかスリランカ料理の本を出したい」と、自身のインド料理のレシピ本内でも少しずつスリランカ料理を紹介して来られました。
この本で紹介されているのは、レシピだけではありません。
アーユルヴェーダに精通されている先生ならではの、ハーブやスパイスに関する豆知識や、
スリランカの歴史、文化など、盛りだくさん。
写真も綺麗なので、お料理目的でない方にも十分楽しめる内容になっています。
“かつおぶし”が決め手のスリランカ料理!?
スリランカ料理にあって、インド料理に無いもの。
それは、ハガツオを燻製・乾燥させた“モルディブフィッシュ”でとる“出汁”の味だと思います。
カチカチに乾燥したモルディブフィッシュはまさにスリランカのかつおぶし。
スリランカ料理が、かつお出汁に慣れ親しんだ日本人の口に合うのもうなずけます。
スリランカ料理には、モルディブフィッシュ以外にも欠かせないものがあります。
それは各種スパイスとココナッツミルク。
普通のスーパーではなかなか見かけないこのような食材に関しても、
代用品や購入方法が丁寧に紹介されています。
このレシピ本通りに作ると、旦那も「スリランカの味だ!」と喜んでくれました。
息子にも、小さいときからこのレシピ本で作ったスリランカ料理を食べさせていたからか、
1才10ヶ月で初めて訪れたスリランカでも、現地の食べものを嫌がる事なく楽しんでくれました。
スリランカに行ったことがある方にも、これから行ってみたい!と興味を持たれている方にも、
おすすめの一冊です。ぜひご覧になってみてください。
「家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理」
photo & text by Ayana Alles