2016-02-10

コロンボのオーガニックマーケット「GOOD MARKET」

各国の大使館やセレブの豪邸、高級住宅地が並ぶコロンボ7地区。
おしゃれな地元の人や外国人観光客が多く利用するお店があるこの地区で、毎週土曜日『GOOD MARKET』という青空市場が開催されています。

http://www.goodmarket.lk

主催しているGOOD MARKETはスリランカ発の社会企業団で
「地球、環境に優しく、スリランカのために、あなたのために」
という目標のもと活動しています。

マーケットでは今、日本でも注目されているオーガニックをキーワードに
スリランカの有機野菜や、それらを使った料理や、現地の人によって作られた雑貨が買えます。東京の青山や西麻布で注目されているような有機野菜を使ったジュースもあるんです!

Photo credit: Kalhara Dias
Photo credit: Chathura Rajapaksha
Photo credit: Buddhika Jayawardena


GOOD MARKETには、「安全で健康に良い有機食品が消費者にとって身近で安く手に入るようにしたい」という願いがあるようです。
また、スリランカは環境・社会・経済の3つの観点から世の中を持続可能にする中心都市として国際的に発展できると考え、積極的に活動を行っています。
1月の23日にはゴールでも始まりました。

このような新しい企業家によって、スリランカは新たな発展をしています!
もし土曜日にコロンボに居ることがあれば、GOOD MARKETでオーガニックなスリランカを楽しんでみてはいかがでしょうか。

GOOD MARKET 公式HP http://www.goodmarket.lk
Face book https://www.facebook.com/thegoodmarketcolombo

Text by Ayana Alles

2016-02-06

世界最大のブルーサファイアがスリランカで発見されました!

1億7500万ドルの値が付く可能性があるブルーサファイア

先日スリランカで、世界最大といわれる重さ1404.49カラット(約280グラム)のブルーサファイアが発見されました。
手のひらに乗るサイズで、動物の卵くらいの大きさがあります。
所有者は、宝石店開店のために各種宝石を収集していたスリランカのビジネスマン。

ブルーサファイアは占星術によると、身に付けることで、その人が土星の時期(皆、それぞれの惑星の時期があるそうです!)に何かを成し遂げるのに効果的であるという事を主人に教えてもらいました。
神経疾患や腎臓、腹部のトラブルを解消する力があると信じられているそうです。

こちらは義父のMontanaという石が入った指輪。大病や交通事故を防ぐために選んだ石だそうです。

今回、発見されたブルーサファイアの場所は、やはり宝石の町のラトゥナプラでした。
宝石やラトゥナプラについて前に記事を書きましたので、是非こちらも御覧ください。
『占星術と宝石の深い関係』http://nature-explore-blog.blogspot.jp/2015/11/blog-post_12.html

参考サイト:
http://jp.reuters.com/article/sapphire-idJPKBN0UM0ZQ20160108

Photo & Text by Ayana Alles

2016-02-03

建築家ジェフリーバワとカフェになった事務所

元は事務所だった?コロンボのお洒落カフェ「パラダイス・ロード・ザ・ギャラリーカフェ」
コロンボに「パラダイス・ロード・ザ・ギャラリーカフェ」というカフェがあります。
客席が中庭にあり、開放的でゆったりした空間です。
小粋に黒板にかかれたフードメニューは、人気のレモングラス&ジンジャーチキンを始めとするスリランカらしさを出した融合料理で、洗練されています。
紅茶はもちろん、それに合うケーキも充実しています。
でも、このカフェが有名な理由は、そのお洒落な雰囲気や美味しいお料理だけではありません。
実は、この場所は1998年にカフェとしてオープンする以前、トロピカル建築のパイオニアとして知られる建築家・ジェフリーバワの建築事務所だったのです。

天才建築家ジェフリーバワとは…
1919年、スリランカがセイロンと呼ばれていた時代。
ジェフリーバワはコロンボの上流階級に生まれました。
バワの両親は、アラブ、フランス、イギリス、オランダ、シンハラのルーツを持っていました。
19歳の時にイギリスへ渡り、ケンブリッジ大学の英文学科を卒業後、弁護士の道へ。
その後、約2年もの世界放浪の旅に出て見聞を深め、スリランカに帰国しました。
帰国後、バワは自らの理想郷を造ろうと試みましたが、建築知識の不足を痛感し、再び英国へ建築のための留学をします。4年の留学を終え、建築家としてスタートを切ったとき、バワはすでに38歳になっていました。
バワはそれから約40年にわたり、数々のホテルや大学や寺院、国会議事堂など、すばらしい建築を生み出しました。1970年の大阪万博のスリランカ館もバワが設計しました。
パラダイス・ロード・ザ・ギャラリーカフェの入り口付近のスペースに置かれているオブジェもモダン。
現在、カフェはコロンボの最先端インテリアショップ「パラダイス・ロード」のオーナー、ウダイシャンティ・フェルナンドによって経営されています。カフェ内のファブリックやお皿などにパラダイス・ロードの物が使われていて、バワ建築とマッチしています。

コロンボ観光の途中に、バワ建築のカフェで人気のジンジャーソーダで喉を潤してはいかがでしょうか。

公式ホームページ http://www.paradiseroad.lk

Photo & Text by Ayana Alles

2016-01-29

釈迦が訪れた聖地キャラニヤ

コロンボ近郊随一の寺院「ラジャ・マハー・ヴィハーラ」

コロンボから北東に約10キロほど行くと、閑静な住宅地キャラニヤに、「ラジャ・マハー・ヴィハーラ(Raja Maha Vihara)」と言う寺院があります。

ここは釈迦が訪れて説教をしたと信じられている場所で、多くの参拝者が訪れます。
寺院に隣接しているキャラニ河では、釈迦が沐浴したと言い伝えられています。
寺院はポルトガルの侵略によって1度破壊されたことがありますが、18世紀に再建されました。

これはkanda viharayaの菩提樹
スリランカの寺院参拝のマナー

ここで簡単に参拝の仕方を記しておきます。
寺院ではまず水がいっぱいに入った壺を頭の高さに掲げ、菩提樹の周りを3回巡ってから仏像に水をかけます。

その後、読経しながら花を供えます。水やライス、ミルクを供えることもあります。

寺院の近くでは、必ずこのようなお供えの花が売られています。みずみずしいです。
献灯台があり、オイルランプに火を灯します。
オイルランプには、スリランカらしく、ココナッツオイルが使われています。
火を灯すことによって、その光が真理を見通す心の智慧を象徴し、それだけで供養になるとされています。

寺院内では裸足になることがマナーだとされています。
服装は露出の多いものはタブーで、清浄さを象徴する白い服を着て参詣するのが習わしとなっています。

ラジャ・マハー・ヴィハーラ本堂内部には、キャンディ王国時代の壁画や、仏陀3度の来訪シーンの写実的な壁画があります。ストーリー展開されている絵はとてもリアリスティックで見る者を魅了します。

キャラニヤへは、コロンボからバスも多く出ていますし、スリーウィラーでも行くことが可能です。アクセスしやすいのでおすすめですが、満月のポヤ・デーには相当な混雑になるためご注意ください。

Photo & Text by Ayana Alles

2016-01-26

神聖な満月の日「ポヤ・デー」

満月の日は国民の休日

スリランカでは毎月の満月の日を「ポヤ・デー」といい、国民の休日とされています。
満月の日はスリランカの大半を占める仏教徒にとって聖なる日だとされているからです。

ポヤ・デーは役所や銀行も休みになります。
観光客向けのお店は無休で営業するところもありますが、閉まるところも多いので、ご旅行の際はポヤ・デーの日を確認しておくことをおすすめします。

スリランカには敬虔な仏教徒が多く、ポヤ・デーの日はみんなで白い服を着て寺院へ参拝に行きます。
義実家の近くに有るお寺Kande Viharaya

その日はアルコール類の摂取がタブーとされているため、お店での販売をやめたり、レストランでは提供しないお店もあります。

最も神聖な5月のポヤ・デー「ウェサック」

5月のポヤ・デーには、最も大きなお祭りウェサックがあります。
この日は仏陀が生誕、悟り、涅槃に入ったとされる日で、盛大にお祝いされます。

夜の街はウェサック・ランタンと呼ばれる手作りの提灯のようなものに、明かりを灯したもので埋め尽くされ、とても綺麗で幻想的です。
5月にご旅行される機会があれば、ポヤ・デーを含めた日程がおすすめです!

Photo & Text by Ayana Alles


2016-01-20

青々としたキャンデイの観光地 ペーラーデニヤ植物園

キャンディの人気の観光地のペーラーデニヤ植物園のご紹介をします。
元は14世紀に王パラークマ・バーフ3世が王妃のために造った庭園で、
1821年に植物園として開設されました。
総面積5.6平方キロメートルもあり、開放感たっぷりで青々とした緑に囲まれて、
とても気持ちがいいです。
植物の種類は4000種類以上もあります。
写真が趣味の方には色々な植物の写真が撮れるのでオススメです。
記念樹園では明仁皇太子様が訪れた記念に植樹した木も見ることができます。
最も古いものとしてエドワード7世によるものもあります。
看板に著名人の名前が記されているので探すことができます。
他には世界最大の竹のコレクションが見られるエリアでは、
ミャンマー原産のいろいろな種類の竹が植えられていました。
またスパイスガーデンではスリランカを代表するスパイスの数々が栽培されていて
1840年に植えられたというナツメグの木が見られます。
また湖やサボテン等の多肉植物が見られる植物室や、
世界中のランが集められている温室もあります。
デートスポットのようで若い男女を多く見かけました。
結婚式のアルバム用なのか、カメラマンを率いて撮影しているカップルもいました。
花の匂いを嗅ぐ彼女を愛おしく見つめる彼というような設定で撮影していて、
とてもロマンティックな雰囲気でした。

このような「どれくらいの樹齢?!」と思う大木が沢山ありました。

とても広いので1日で全てを見回ることは難しいですが、歩けるところまでのんびり歩いてみる、
それだけでも沢山の南国の植物を楽しむことができます。
歩く道もとても広いので、お子様連れでも安心して楽しむことができますよ。
スリランカのカップルにも負けないフォトジェニックな写真をここで撮ってみてはいかがでしょうか!
Photo & Text by Ayana Alles

2016-01-08

スリランカの車窓から

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、2016年初めのブログは、スリランカの旅には欠かすことのできない、
鉄道についてご紹介いたします。


スリランカの鉄道
スリランカの鉄道はイギリス植民地時代の1858年に導入されました。
当時は農産物を輸送するためにレールが敷かれました。
現在では人々の移動手段として利用されています。
バスよりも本数は少なく路線網も未発達ですが、鉄道での移動にはスリランカの雄大な自然を感じられる魅力があります。
また、スリランカの繁忙期(スリランカでの休みにあたる時期や、大きなお祭りが行われる時期)以外はバスよりも混まないのでゆったり旅をするのにオススメです。

スリランカの鉄道
絶景の列車の旅
特にお勧めしたいのがヌワラエリヤ方面を走る、キャンディ駅からナヌ・オヤ駅間の列車の旅です。なぜならこの辺りは高原地帯に茶畑が広がる絶景で、アジアの中でも美しい車窓で有名なのです。
高原を駆け上がっていく列車は眩しい緑の景色がとても気持ちがよく、見る人を飽きさせません。

ヌワラエリヤの高原列車 
全面ガラス張り!展望列車からの景色
展望列車は全面ガラス張りになっていて景色を堪能できます。
ただし観光客に人気なので10日前より駅の窓口で予約可能なので、予定を組んで早めにおさえておいたほうがいいです。
3等車は木製とソフトシートのいづれかのもので、3人掛けと2人掛けの向かい合わせになっています。2等車は2人掛けのソフトシートで運賃が3等車より1.5倍から2倍です。

小腹が空いたら軽食を
駅を通過すると軽食を抱えた売り子さんがやって来ます。
コーヒーやヨーグルト、またマンゴーも買えます。他にはレンズ豆を挽いて玉ねぎや唐辛子などと混ぜ合わせて、固めて焼いたパリップ・ワデーのようなスリランカのスナックも食べられます。お値段も20〜50ルピーほどなのでお手軽です。

スリランカのゆったり流れる時間を存分に感じられる列車の旅、いかがでしょうか。
お一人でもお子様連れの家族旅行でも思い出に残る旅になりますよ。

スリランカ国鉄 http://www.railway.gov.lk

text by Ayana Alles